
君と僕は ある高層ビルの中で 絵の個展を見ていた。
君は、
「サジンポンゴッカテ」
と言った。
君は 言葉を短かく話して、分かりやすく伝えようとしていた。
それは ソウルでも同じだった。
君が言ったことは 分かりやすく 簡潔だった。
ヒアリングが 初めての僕に 君は優しく意志を示してくれた。
初めてハングルを聞く僕が、何故か 聞き取れていた。
インスピレーションが効いていたのか 勉強の成果か、君の意志が伝わっていた。
「サジンチグヂャ」
と僕は言い、最上階で君と並んでの写メを撮った。
君は満面の微笑みを浮かべていた。
あの写メは 僕が大好きな君の笑顔だ。
何故 あのような笑顔を 君がしたのか、鈍感な僕には気が付かなかった。