グリーンデイズ009 | camouflage

camouflage

いつもの通り




若葉の頃

4月も中旬を迎えていた。


僕は同じクラスの城野という学生と食堂で話していた。


「この大学、女子の割合がかなり高いな」


「少し肩身狭い感じするね」


今は昼食の時間帯から外れ、そんなに食堂も人気がない。


「城野はさぁ 何のサークルに入ってるんだ?」


「旅行サークルだけど?」


「あ、波頭亮っていう人いない?」


「波頭さん?いらっしゃるよ。2年の人」


「俺も入ろうかな。実はまだ決めてなくて」



そして僕は波頭と一緒に部室へ行った。


ちょうど亮さんがいた。


亮さんは少し驚いたような顔をしたが、おう!と僕に挨拶をした。



「春休み、北陸へ行ってきたんだよ」


と亮さんは言った。



僕は入部届を亮さんに出した。


「部長、今日 後から来るから渡しておくよ。この後 講義あるのか、秀介は」


はい、と僕は答えた。



その後、波頭と3人で旅行の話になった。
前へ