マーガレットホテル240 | camouflage

camouflage

いつもの通り

ああっ!チェファ
何てきめ細やかな肌

いやっ、秀俊、そんな事ない!


済んだ後、秀俊はぐったりしていた
ベッドに横になった
チェファは3度頂点へ立ち、秀俊は達するまで、随分かかった

今日3回目の登山だった

いつも真面目にゴムをつける秀俊
チェファは秀俊を大切に慕った

シャワー浴びてくるね、秀俊
明日披露宴あるなら、そろそろ出ないと

ああ、そうだった
忘れるとこだったよ


2人はホテルを出て、白山通りに出た
秀俊は電車が苦手だから、なるべくなら溝の口までバスで帰りたい、と言った

秀俊、、、それは無理よ
太川さんと蛭子さんみたいになるよ?
今は6時かあ
ごめんね、夕食が遅れてしまう…

いや、いいんだ
俺は君と話すだけで満足するんだよ
ハグするだけでも良い
しかし、綺麗な肌だよなあ

やだっ、そんな事ないよ
他の女の子なら肌きめ細やかだよ

2人は手を繋いで話しながら、千石まで歩いてきた

秀俊、明日披露宴出るんでしょ?
地下鉄乗らないと

待って、合宿所に電話する
ご飯一緒に食べよう
君とまた一緒にいたい
時間許す限り

秀俊…


秀俊は一番ガ瀬と電話で話し、了承を得た

彼女、大切にしてあげないとダメだぞ、秀俊

と言われた
既にバレバレだった
そりゃ横浜駅東口で、鏡たちもみんなチェファと秀俊の熱いやり取りを見たはずだ

大手町にいた綾奈と聡も知っている

アツアツだったね、秀俊、キュンってしちゃった
普段の秀俊とは全く違ってて、俺も君を愛してるって言って…
情熱的なんだね

秀俊は、いや、韓国の男性の友達と話してたをだよ

録画見てみなよ、君の言葉まで分かるよ

秀俊は赤面した
みんな、秀俊のヨジャチングの名前だけ知らない状態だ

瀬古さんや碓井さんがテンション上がってたみたいよ
言葉は分からなかったみたい


四谷の上智大前に美味しいレストランがある
貴重な時間を大切に…
だと…

いいじゃない、バレちゃどうしようもない
で、千石から四谷って、どうやって行くの?

タクシーでも捕まえるか

だめ!秀俊
それはだめ!

四谷、マジ美味しいんだよ
おすすめ、そこ!
2回行ったんだけどさ
四谷駅前なんだ
一緒に食べよう、チェファ


ちょっと待て!これは四谷駅前の画像じゃないぞ
四谷シモンの作品展の画像!
何?四谷の画像かダウンロード不能?

秀俊、誰に叫んでるの?

いや、何でもない
四谷へ行こう


綾奈、このマラソン、感動するよな
いつ、見ても泣けるよ

あんた、また見てんの?
今日で5回目じゃない
あんた、同じのばかり、気に入ったのばかり見て、同じ所で泣く
確かに満点な映画だけど、あんた偏り過ぎ!

いいじゃないか
泣けるうちに泣いとかないと

早く寮に行こう
お腹すいた

ああ、分かったよ
しかし、鏡もこれで落ち着いてくれるよな?
新開が泣いたらいけないが

落ち着くよ、多分
ようやく掴んだ幸せだもの
聡、同じことばかりせずに、箱根優勝のカップを見て泣きなさい!

はい…、ごめんなさい

私に向かって泣かなくていいから
早く行こう

綾奈が聡の横に来たら、聡は突如豹変し、綾奈を押し倒した
そして、熱いキスと抱擁をした

ち、ちょっと待ってよ!
今はダメだよ

聡は委細構わず、綾奈を愛し始めた
綾奈は熱くなってきた

うん…、うん、困った人ね…
いいよ…

聡は綾奈を抱きしめ、やがて綾奈の中へ入って行った


鏡は食事当番だった

新開の味だけに合わせて作ろうと企み、内緒で調味料を増やしたり、減らしたりしていた

誰も見てないな
よしっ!

新開は箱根優勝のカップを眺めていた

いいなあ、優勝して結婚出来るなんて
幸せの絶頂やん

思わず博多弁が少し混じってしまった

鏡の様子を見ようと思った
今、厨房から香しい匂いがしていた
そして、厨房までやってきたら、鏡が1人で奮闘していた

鏡、大丈夫か?1人で

うん、新開のためだから、あ!

うん、道理で美味しい匂いがしてる訳だ
手伝う
キャベツ、千切りにしてやるよ

新開!止めなさい
いいよ、大丈夫だよ…
1人で出来る

新開は鏡がそう言った時、思わず抱擁してしまった

ダ、メ…

鏡の唇を、新開は塞ぎ、舌を念入りに絡め、鏡を触り出した

今は、ダメ…、だよ
うっ

好きだ、鏡

新開が入ろうとした瞬間…

馬鹿たれ!止めんか!

一番ガ瀬がたまたまやってきた

うわ!やべ!

鏡をもとに戻し、自分ももとに戻した

どいつもこいつもどうした!今夜は!
式が、いや、今夜遅くにでも、良いじゃないか
早すぎるぞ!
あのさあ~、せめて夕食終わった後でも、いいじゃん
しっかりしてくれよう
優勝カップも泣いてるぞ…

一番ガ瀬は泣きそうな顔になっていた

新開は、さすがに反省して、監督にかける言葉を探していた

一番ガ瀬が先に言った

そんなに、鏡が好きか?新開

は、はい…、好きです

一生大切にしてあげないといけないぞ、お前…

はい…!

じゃあ、今から走ってきて、コンビニからファンタグレープ買ってこいや

監督、それはパシりじゃないて…、はい!

ちょっと炭酸欲しくてな
一度だけだよ

すいません!監督

お前、絶対オリンピック出ろよ!
そう宣言したら、行かなくても良いがね

は?

言うのか言わないのか、どっちだ!

はい!出ます!絶対オリンピックに出ます!

よし、良く言った
多分お前はマラソンだな
トラックは全くに等しいぐらい、ダメで使いもんにならん
マラソンで出ろよ!
俺は、死ぬまでお前らを指導したい…
でも今はダメだ
青山学院のためにやらなくてはいけない
しかしお前や聡、秀俊は来年度で青山学院から出る
頑張らないといけないぞ?
俺は、お前らと分かれるのは嫌だ!

一番ガ瀬の目から溜まったものが落ちてきた
新開もまさかそんな事を一番ガ瀬が言うとは考えてなかった
新開の目の脇からも、熱いものが出てきた

監督…

お前らが貰ったカップ、見よう…

はい…

鏡も泣いていた
軽率だったと感じた

鏡も手を休めて見に行こう
良く一般入試て来てくれた
ありがとう

鏡もビービー泣き出した

来年度も優勝して、幸せになって大出さんの所へ行けよ
新開!東京オリンピック出ろよ!
鏡、お前もだ