車、借りてきたよ
え?秀俊、どこに行くの?
君が好きなとこさ
きゃあーー!
凄い、凄い!
秀俊は城島高原の遊園地にチェファを連れて行った
ジェットコースターにチェファと一緒に乗っている
城島高原は由布院と別府、やや別府寄りな場所にある
カップルの聖地に近い
おーー!
すっげーー!
秀俊も悲鳴を上げた
木製のジェットコースターの癖して、こんなにスピード上げやがって!
負けるかーー!

ああ、秀俊はやっぱり実南ちゃんと別れたか…
いつも、そばにいるのが当然な2人だったんだけどね
実南ちゃんが佐賀大に入って、段々気持ちが離れて、1500kmぐらいだっけ、東京と佐賀の距離は
ちょっと遠かったね
実南ちゃん、好きな人が出来てね、大学のサークル先輩だって
で、秀俊は?
秀俊も好きな人出来たんだって、今日は休みだから、私の車貸したのよ
私の車は誰が運転しても保険効くから
韓国の留学生の女の子好きになったみたい
よ
うちの周り、急に韓国の人たちと結ばれる人が増えたね
綾奈と聡は、綾奈の部屋でゆっくり話しながら、くつろいでいた
さあ、そろそろ佐賀のミニキャンプも終わりで、箱根に向かって全速だね
もう、5区走りたくないなあ
あそこしんどい
あんたしか適任者いないんだから、我慢しなさい
今度は人事不省にならないようにね
あの時の記憶、最高点までは思い出せるんだが
後が全く
良くやったよ、君は
君の記録って君しか更新できないわ
柴田も中津も去年のような大ブレーキにならないように、メンタルトレーニングやってるからね
さ、外に出ましょ!

ここ、楽しいね、秀俊
こんな所あるなんて
いや、知ってる訳がない、チェファが
ここは前から狙っていたんだ
秀俊とチェファは食事しながらくつろいでいた
明日まで休みだ、俺は
ちょっとホテルの部屋、チェックしに行こうよ
え?予約したの?
ああ
秀俊、いつの間に…
さあ、行くぞ
うん!

はい、部屋の鍵です
なくさないように気をつけて下さいね
秀俊は、鍵を受け取り、チェファの荷物を持って部屋へ向かった
私、今回そこまでお金は用意してないよ
カードなら何とかなるだろうけど
叔父さんが、仕送りしてくれるし、俺もカード持ってるから、安心して
割り勘にする気だったな、チェファは
今回は俺に任せてくれ
さあ

ちょ…、ちょっと、こんな部屋に?
いいんだよ、チェファ
俺は君大好きなんだ
お礼をさせてくれ
秀俊!
チェファは秀俊に抱きついた
そして、チェファからキスをしてきた
舌をゆっくり絡め合い
やがて2人は別世界へ向かって行った

ねえねえ、おっぱ
変わった停留所が…
どうしたの、いずみ…、あ!
韓国登山口だって
何だ?この停留所は
ちょっと、2人とも付近にいる人に聞いてみることにした
ああ、韓国岳?
正式にはからくにだけ、って呼ぶんですよ
霧島の山の中では最高峰、1700m
みんな、登りに行くんですがね
私は降りてきたとこなんです、良い山ですよ
明らかに登山客なおじさんに2人は聞いた
カラ、KARA、韓
まあ、それに結びつけてみた方がいいね
九州はそれだけ韓半島や大陸との行き来があったって事だね
それが九州の人に取っては普通なんだろうな
昔、首都か何か後で調べてみるよ
ギョンヨンはこの停留所の写真を撮った