夜中、2人は
営業時間が終わり、スタッフが全員帰ったあと、2人っきりで温泉の休憩室で話をしていた
ねえ、ギョンヨンさん
最近彼から連絡ないんだ
もう、5ヶ月になるかなあ
ギョンヨンさんはいずみの相談に乗っていた
私、欲望を抑えてたんだけどね
さすがにしたい時はしたいの
でも、女子には風俗もないし
23になるんだけど、この何年か抑えていたの
ギョンヨンさんは言った
いずみさん、そんな事を私に言わなくても
あなたは綺麗だし、佐賀で日本の方と付き合ってた方が良いと思うよ
いずみはいつも一生懸命やっているギョンヨンさんにひかれて行った
そして親切だ
33になるけど、結婚もせず、お客にも親切に接する
僕は韓国の文化をみんなに少しでも分かって欲しいってやってるんだから
いつもいずみは悩み事をギョンヨンさんに聞いて貰っていて、会えない彼氏よりギョンヨンさんに思いを寄せるようになっていた
突然、いずみがギョンヨンさんの唇を自分の唇に合わせた
しばらくそれは続いた
そして、いずみはギョンヨンさんの顔から離し
ギョンヨンさん、あなたにひかれてしまって、私をギョンヨンさんの物にして
いずみはこういう時は訛りが無くなる
ギョンヨンさんは言った
分かったよ、いずみさん
僕も何となくいずみさんにひかれてたけど
後悔はしちゃダメだよ
ギョンヨンさんは今度はいずみの唇に自分のを合わせた
そして、いずみを愛し始めた
終わったあと、いずみはギョンヨンさんに抱きつき、ギョンヨンさんって優しいタイプの抱き方するのね
好きよ
いずみさん、僕もだ
僕もいずみさんが好き
嬉しかったよ
ねえ、ギョンヨンさん、私たち付き合いましょう
良いよ
ただ、まだ僕たちが付き合いをしている事は、誰にも言わない方が良い
翌日、綾奈がいずみに会ったら、いずみは明るい顔をしていた
何か良い事でもあったの?いずみ
ん?特にないべ
運勢かいな
何か妙に明るいから
ん?そんな事ないべ
いつもと同じだ
今日も頑張って働くべさ
お前も聡くんを大切にするのが良いべ
いずみはギョンヨンさんとの一夜の事は隠し通した