マーガレットホテル072 | camouflage

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いつもの通り

聡と綾奈は、正門を出、すぐに左に折れる道へ入り西門の前を通過した
すぐに広い道に出て、これが六本木通りだが渡り、各国の大使館がある道へ入った

この辺、昔母が働いてたんだ

何の仕事?

さあ、母も忘れた、ってたが、この辺手を繋いで歩いていたよ

様々の大使館があり、その前を通過する
そしてまた左折し広尾の交差点で待つと、白人が妙に多い

広尾かぁ、九州から来た田舎者だから一生縁がないと思ってるんですけど、何か違うね

これ渡ったら麻布だ
麻布十番とかまで歩ける?

まあ、何とかなるよ
慶應の縄張りには入りたくないけどね


それから2人は洒落た喫茶店に入り、話をした

綾奈は電車嫌いなのでバスを乗り継いで帰ろう、そう言わずにこっちに歩いてきて良かったかな、と思った

それから麻布十番、東京タワーへ行った

東京タワーで綾奈ははしゃぎ、沢山写メした

あーあ、もちょっと近づいて~、お二人さん
と、別のお客さんに言われ、聡が綾奈の肩を抱き、ようやく写して頂く

練習の事をすっかり忘れ、歩いていた2人は浜松町の駅へ向かった

あの時の君ははちきれそうで、近づく夏、夏が良く似合っていた

今度は六本木ヒルズ行こうか
何回か入った事はあるんだけど
途中で都営バスに乗れば、君も喜ぶかも知れない