聡と綾奈は、正門を出、すぐに左に折れる道へ入り西門の前を通過した
すぐに広い道に出て、これが六本木通りだが渡り、各国の大使館がある道へ入った
この辺、昔母が働いてたんだ
何の仕事?
さあ、母も忘れた、ってたが、この辺手を繋いで歩いていたよ
様々の大使館があり、その前を通過する
そしてまた左折し広尾の交差点で待つと、白人が妙に多い
広尾かぁ、九州から来た田舎者だから一生縁がないと思ってるんですけど、何か違うね
これ渡ったら麻布だ
麻布十番とかまで歩ける?
まあ、何とかなるよ
慶應の縄張りには入りたくないけどね
それから2人は洒落た喫茶店に入り、話をした
綾奈は電車嫌いなのでバスを乗り継いで帰ろう、そう言わずにこっちに歩いてきて良かったかな、と思った
それから麻布十番、東京タワーへ行った
東京タワーで綾奈ははしゃぎ、沢山写メした
あーあ、もちょっと近づいて~、お二人さん
と、別のお客さんに言われ、聡が綾奈の肩を抱き、ようやく写して頂く
練習の事をすっかり忘れ、歩いていた2人は浜松町の駅へ向かった
あの時の君ははちきれそうで、近づく夏、夏が良く似合っていた
今度は六本木ヒルズ行こうか
何回か入った事はあるんだけど
途中で都営バスに乗れば、君も喜ぶかも知れない