019 ファイヤークラッカー4 | camouflage

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いつもの通り

「へぇ~、うちの野球部、夏の大会シードなんだ。すごいなあ」

太宰府東野球部は、去年秋の九州大会にも出場して、二回戦まで行った
何故か21世紀枠には選ばれなかったが

野球部は、四番でエースの新開英介のチーム
ほとんどの試合、新開が投げ、そして得点を稼いだ
チーム打率は1割2分2厘
勝つ時はほとんど一点差ゲーム

新開がいなかったら、初戦で負ける事が多かっただろう

「ほら、あそこで投げてるでしょ。プロのスカウトも来ているって」






もう少しで都府楼である
その近くを歩く綾奈
今日は早めに帰る
しかし辺りは暗くなっていた



気がつくと誰かが後ろにいる
綾奈の後ろを歩いてる
早足で歩くが、後ろの人間も早足になる
綾奈は走り始めた
足には自信がある
止まって後ろを確認すると、後ろを離れたようである

「ははは、お前には天誅を喰らわしてやる」

突然男が後ろから綾奈を羽交い締めにした
綾奈はしばらく抵抗したが、都府楼の芝の上に押し倒された

男は綾奈の唇を塞ぎ、無理矢理下着を脱がせた

「うーっ!うっ、うっ」

男もズボンを脱いだ

「お前!何やってんだ!」

聡?!

聡が現れ、男を蹴った
蹴り始めた聡は容赦なかった

男はぐったりするまで聡に蹴られた

綾奈は下着をはき、立ち上がっていた

「聡!もう止めて!」

聡は、ぬーっ、と粗い息を吐いて、男を蹴るのを止めた

「父さん?父さんじゃないか」

綾奈も驚いた

聡の父親は仰向けになりダウンしていた