014 | camouflage

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いつもの通り

014   グリーンランド(5)



「よす、風呂どうだった?」

「気持ち良かったよ」

綾奈と聡はロビーで待ち合わせていた
聡が綾奈に尋ねる

「ねえ、せっかく来たんだからジェットコースターとか乗って行くか」

「本当は乗りたかったんた。いいかな?」

2人は他の5人の事をすっかり頭から無くならせてしまい、2人で色々なアトラクションに乗り始めた

「鏡たち?もうとっくに帰ってるよ。もう5時だし」




その鏡は、不機嫌な顔をして出口から出ようとしていた
心の中は煮えくりかえっていた
明日辺り綾奈の家を尋ねてみようと考えていた
熊本市内は、この4人の男子じゃ釣り合わない

何としても聡を奪い取ってやる





綾奈と聡は夜まで楽しんで、またバスに乗って荒尾駅に行った

「え?!大牟田と荒尾の間で事故?車が電車に激突して今夜は除去作業で不通?そんなの困ります」

大牟田駅の近くの南の踏切で、車が無理矢理踏切内に入り、JRの特急と激突し、電車は脱線したらしい
で、大牟田と荒尾の間が不通になってるらしい
今夜中は作業で手一杯らしい

「あのー、僕たち今夜中に大宰府に行きたいんですけど、無理ですか」

駅長は頷いた

2人はトボトボと歩き出した
少し歩いたら、ホテル街に入った

2人とも少したじろぐ
そしてお互い顔を見合わせ頷いた

聡がリードして綾奈と手を繋ぎ、その中の良い子ホテルという屋号の中に入って行った


2人は一晩中愛欲の世界にまみれていた