013 グリーンランド(4) | camouflage

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いつもの通り

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012 グリーンランド(4)

GWが始まり大宰府東高校の3年生7人は、荒尾駅からグリーンランドへ向かうバスに乗った

「運転手さんの名前、草場さんって言うんだって」 

「綾奈、あんたが恋を遠ざける理由は本来そこよ」

綾奈が隣に座ってる聡に元気づけられる光景見て、鏡は嫉妬した

グリーンランドの手前のバス停で下車し、入り口へ向かう時

「私、ケータイ充電してなかった…」

綾奈がそう言うと、聡もケータイを見てみたら充電0だった

「マジ?俺もだ。絶対に俺から離れないでくれよ。どうやって帰るのか良く」

グリーンランドに入り、1人が恋するフォーチュンクッキーが流れてるのに反応した
そして呼応者が出た

聡は、今更いいんじゃないか?って声が綾奈に届き、渡辺さんの位置から外れた
聡は普段、スポーツしか見ないが、たまには見ないと世の中の事が分からなくなるので野球とかは見るようにした

聡は、吉田類の酒場放浪記は見ると綾奈に言った
また、所帯じみた番組見るねえ、と綾奈に言った

「あ!」

「あ…」

話をしたら、残り5人と外れてしまった

「温泉、あるけど、、、入らない?」

目の前にスーパー銭湯があった
もう昼過ぎ、少し暑い1日
さっぱりする方を選んだ



「あの2人には全然通じない。電源切ってるかな」

5人の中では女王の如く君臨する鏡は、怒りに腕が震えていた

「ちょっと探してきて。見つかるわ」

鏡は、今夜聡と一つになろうと、熊本市内のホテルの部屋を予約していた

しかし探すにしても聡と綾奈は温泉内にいるため姿は見えない

間もなく昼の3時になろうとしていた