チューター | camouflage

camouflage

いつもの通り

うちらの大学には チューター制度というのがある
一人の留学生に一人日本学生を当て大学生活をサポートする制度

ある日韓国留学生の先輩が、
なあ、お前さ、俺のチューターになってくれない?
と言ってきた

うちらは仲良くなってた
既にハングルも教えてもらって、部屋も近く 奥さんと三人で鍋 食べてたりした
ヒョン、と呼ぶような関係だ

のでOKした

先輩は本当はチューターが選ばれてたらしいが、俺にしたら やっぱり都合が良いだろうし


先輩夫婦が俺の住んでる近くに引っ越すことになり、もう一人友達呼んで、4トントラック レンタルしてきたが
先輩夫婦は下町に住んでおり、トラックを路地に無理やり突っ込んで、三人で家具等載せて 先輩と友達の誘導によって無傷で表通りに出した

頭脳明晰な二人だから 誘導が上手いわ
と密かに感じたが

何かカーニバルみたいな感じになってたよ、あの日は
俺だけ

俺がいた部屋は うちらの大学の人は誰も行かない方向だったので、素直に嬉しい、いらっしゃい みたいな感じだったから


彼らは楽しそうだった
大学生活
日本学生の彼にも、サイン ジェスチャーで意志を伝えれたし

別の彼らにも世話になってる
俺の引っ越しの時にも 然り
初めて会ってから、俺の生活に深く入り込んだ彼ら

ダメだな今の俺
何か今 距離遠くしてる
時々のメールも怖い
メールが打てないのだ

当時の無造作がない
いい意味での無造作
全員でチゲつつくっていう日は来るかな