Wの悲喜劇もなんと50回目!
ご覧いただいている皆さま、誠にありがとうございます!プロデューサー(オンナのほう)の津田環です。
「どっこい生きてる!ド根性ガール!」ちょっとデジャヴ感のあるこのタイトル!
あのカエルちゃんがピョコ・・・?
それでそのカエルちゃんをちょっと調べてみたら・・・
「ど根性ガエル」は、1970年代に「週刊少年ジャンプ」で連載され、作者は吉沢やすみさん。
ひろしという少年が、道でつまずいて、道端にいたカエルがぺしゃんこになったが、
そのシャツの中でカエルが生きて・・・というなかなかの設定です。
そーか、そもそも「つまずき」から生まれてたんですね。
手塚治虫先生からも絶賛されたというこのカエルちゃんキャラは、アニメ化もされて大ヒット。
しかし、吉沢やすみさんは、この大ヒットに悩まされ、
つぎつぎに新連載のオファーが来るも、アイデアもわかず、ヒット作も出ず
・・・で失踪事件を起こしたり、ノイローゼは深刻化し、ついに自殺未遂まで。
し、知らなかった、壮絶・・・。
その後、駅の清掃員などの仕事をしているうちに、
「ど根性ガエル」実写ドラマ化など再ブームがきていまは穏やかに過ごしておられるそうです。
いやー、シビれます。2作目のヒットがでない、連載を飛ばす
・・・ということのプレッシャーを想像すると泣けてきます。
人生にはトラップがいくつもあって、
「何をやってもうまくいかない」とか「途中までは順調だったのになぜ?」とか
どこかで何かのつまずきがあります。
なにが「失敗」や「挫折」なのかは人ぞれぞれで、
世間的にいうところでは、受験に落ちるとか、仕事がうまくいかないとか、
結婚に失敗するとか、借金を返せないとかですが、
一見成功バリバリしてるひとでも、本人にしかわからない挫折がたくさんあると思います。
今回の出演者たちも、なかなかの浮き沈み、ときには沈み沈み沈み・・・の連続だったりとか、
いまもお悩み続行中だったりとか。
いま「根性論」的なことがスポーツやビジネスの現場などでまた取りざたされて、
いわば「根性=忍耐や努力」と信じられている向きもあります、
でも今回、わたしは「根性=自分を信じる」なんだなあ、としみじみ思いました。
周囲の人からの評判や、世間の評価はなかなか手厳しいものがありますが、
それはそれ、これはこれ、私は私、と日々ちょっとずつ、
すごく小さな歩みを踏んで生きていく感じが、すごく魅力的でした。
いろいろ鎧をつけて、盛っちゃうけど、
人生はキラキラしたことばかりじゃないのは、本当はみんなわかってるんですよねえ。
わたしは、なかなか芽が出なくて、でも諦めたくないんですという人たちが好きですし、
自分も心のTシャツに生きてるど根性ガエルと喧嘩しながら、
なんとかやっていこうと決意を新たにした次第です。
#50「どっこい生きてる!ド根性ガール!」