自分が夢で見たものをあらすじにして

AIに書いて貰いました

 

# 才能の種子

## 一

国立科学技術高等学校
――通称「科技高」は、全国から選ばれた
才能ある生徒たちが集う場所だった。
十五歳にしてプログラミングコンテストで
世界大会に出場する者、
企業から特許取得のオファーを受ける者。
廊下ですれ違う生徒たちは
皆、何かしらの輝きを纏っていた。

僕、柳田蒼太は、そんな環境の中でただ一人、
何の成果も出せずにいた。

「また駄目だったのか」

放課後の発明工房で、
僕は三度目の試作品を前に項垂れていた。
自動調理補助ロボット。
構想は完璧だったはずなのに、
実際に動かしてみると制御系統が暴走し、
キッチンを粉まみれにしただけだった。

「蒼太、まだやってんの?」

振り返ると親友の田崎結人が
呆れたような顔で立っていた。
結人は一年生の時から
大手電機メーカーに目をつけられている天才で、
すでに二つの特許を持っている。

「ああ。でもまた失敗だ」

「見せてみろよ」

結人は僕の設計図を覗き込み、
すぐに首を横に振った。

「お前さ、いつも同じミスしてるよな」

「え?」

「完璧を目指しすぎなんだよ。
最初から全部盛りにしようとするから、
どこかで破綻する」

結人は設計図の端に、簡単なスケッチを描いた。

「まずは一つの機能だけに絞れ。
お前が本当に解決したい問題は何だ? 
それだけに集中しろ。
完璧な一歩より、確実な一歩だ」

その言葉が、何かを解き放った。

## 二

翌日から僕は結人の言葉を胸に取り組み始めた。
自動調理ロボットではなく、
「野菜の皮を均一に剥く」
という一点だけに特化した小型デバイス。
シンプルな機構、
最小限のセンサー、確実な動作。

一週間後、試作品が完成した。
じゃがいもの皮が、まるで職人が
剥いたかのように薄く、均一に剥けていく。

「できた...」

手が震えた。初めて、
自分の発明が「機能した」瞬間だった。

その小さな成功が、次の発明への扉を開いた。
野菜カッターの原理を応用して、
書類を正確にシュレッダーする小型装置。
そこから得た制御技術で、
視覚障害者向けの点字自動翻訳機。
一つの成功が次の種になり、
アイデアが溢れ出した。

二ヶ月後、僕の発明は学校の展示会で注目を集めた。
三ヶ月後には地元の中小企業から製品化の相談が来た。
半年後、
僕は学校で最も忙しい生徒の一人になっていた。

## 三

「柳田、また企業から見学の依頼が来てるぞ」

担任の先生が苦笑しながら書類を差し出した。
一年前には想像もできなかった光景だ。

「蒼太、調子乗ってるんじゃないの?」

工房で作業していると、
結人が冷やかすように声をかけてきた。

「お前のせいだろ」

「俺のおかげ、だろ?」

結人は笑いながら、自分の作業台に向かった。
彼は相変わらず天才で、
僕なんかよりずっと先を行っている。
でも不思議と焦りはなかった。

「なあ、結人」

「ん?」

「あの時、なんで俺にあんなこと言ったんだ?」

結人は手を止めて、少し考えた。

「お前、いつも完璧主義で、
それが足枷になってるのが見えてたから。
でもな、お前には一つ一つを確実にこなす

丁寧さがある。
それって、実は俺にはない才能なんだよ」

「そうか?」

「ああ。俺は発想は早いけど、詰めが甘い。
お前は逆。
だから、お前が自分のペースを見つければ、
絶対に化けると思ってた」

結人は照れくさそうに頭を掻いた。

「まあ、予想以上に化けたけどな」

僕は笑った。
確かに、今の自分は一年前とは別人だ。
でも同時に、一年前の自分がいなければ、

今の自分もない。

完璧を目指して失敗し続けた日々も、
無駄じゃなかった。
あの時積み重ねた知識と経験が、
今、確実な一歩として花開いている。

工房の窓から夕日が差し込む。
結人と並んで作業をしながら、僕は思った。

才能は最初から輝くものじゃない。
正しい水と光を与えられて、
初めて芽吹く種子のようなものだ。

そして僕の種子に水を与えてくれたのは、
隣で黙々とハンダ付けをしている、
この不器用な親友だった。

「なあ、結人」

「今度は何だよ」

「ありがとな」

「...急に気持ち悪いこと言うな」

でも、結人は少しだけ笑っていた。

窓の外では、
同じように何かに打ち込む生徒たちの姿が見える。
この学校には才能が溢れている。
でも今なら分かる。
才能とは、誰かが気づき、育て、
花開かせるものなのだと。

僕の発明家人生は、ここから始まる。

確実な一歩を、これからも積み重ねていこう。

【終】