「レッド・ホークス」をU-NEXTで視聴

 

珍しいトルコ軍を主役にした映画で

シリアとの国境付近にいる

イスラム武装テロ組織「ETG」を

殲滅する為にトルコ陸軍2千名を投入

その先行部隊としてトルコ軍の

特殊部隊ホーク隊が投入される

 

行軍ルートの「ETG」の拠点をホーク隊が

マーキングしてF-16Cで空爆する作戦だった

が敵の攻撃が激しくホーク隊は苦戦を強いられ

弾薬も底を尽き絶体絶命となり

ナイフによる特攻を覚悟した

 

がその時にF-16Cの1機が

低空爆撃を敢行してホーク隊は難を逃れた

だがF-16Cは墜落しパイロットは脱出したものの

シリア側に落ちてしまった

 

F-16Cのパイロットのケスキン大尉は

ホーク隊隊長のキリリ大尉の幼馴染の弟分だった

キリリ大尉は敵の武器弾薬と車両を奪って

ケスキン大尉救出の為にホーク隊を率いて

国境を超えてシリアに入って行く

 

大筋としてはエネミーラインに近いかな?

って思いましたね

 

軍事モノ映画って事と

トルコ軍が主役って事で

どんな銃器を使っているのかな?

と興味が湧き調べてみました

 

トルコ軍特殊部隊ホーク隊の主兵装は

H&K HK416

ドイツのH&K社が米軍陸軍の依頼で

M4カービンを独自改良したもので

今では多くの国の軍や

法執行機関で使われている

だが近年 トルコ軍は国産の

MKEK MPTを採用し

特殊作戦部隊もこの自動小銃の

カービンモデルKAAN-717に変わる予定です

これは7.62x51mm NATO 弾仕様で

西側の多くが5.56x45mm NATO弾を

採用しているので珍しいですね

HK416も5.56x45mm NATO弾仕様で

7.62x51mm NATO 弾仕様だとHK417になります

 

隊員毎にサイトが違うけど

多くの隊員がホロサイトと

ブースターを付けていました

ホロサイトは米国Eotech社製の

光学照準器でドットサイトよりも

耐久性が高く軍でよく使われています

ブースターはホロサイトやドットサイトと

併用出来る倍率スコープで

近距離の時には横倒ししておけます

倍率は3倍が主流っぽいです

 

一部の隊員はアンダーバレル式の

40mm擲弾筒を装備しています

トルコ軍が米国製M203を

T-40としてトルコのMKEK社でライセンス生産

しているので多分これだと思います

 

MINIMI軽機関銃
FNハースタル社が開発した
5.56x45mm NATO弾使用の軽機関銃

 

KNT-308狙撃銃
トルコのカレカリプ社で開発された
ボルトアクション方式

.308口径(7.62 mm)狙撃銃

アキュラシー・インターナショナル社で

開発されたL96A1に外見が似ている

 

SAR9 METE

トルコのサルシルマズ 社の開発した

ストライカー式9x19mm自動拳銃

キリリ大尉が使用

ただ名称が同じだけど

若干 細部に形状の違うものもあるので

グロックのように同じ名前でも

世代違いがあるのかもしれません

ストライカー式でアンビでアンダーレール付きで

トリガーセイフティでグリップパネル交換式と

最近の拳銃のトレンドを全部入れましたみたいな感じ

エアソフトガンでは見ない珍しい拳銃だなぁ~

って思ってたら台湾のトイガン・メーカー

ICSがSAR9のガスブローバックハンドガンを

販売してました

 

イスラム武装テロ組織「ETG」は

スンニ派イスラム過激組織「タクフィール」に

協力要請してケスキン大尉を捜索

 

ケスキン大尉を捜索するホーク隊は

その最中に地元住民を迫害したり

母娘をわざと狙撃して脅したりしている

テロリスト達に遭遇し

テロリスト達を倒して住民の信頼を得ながら

捜索を続行しました

テロリストが結局は地元に根付いていない

という点で完全に侵略者扱いにされています

だが本来は地元密着型で志願も多いのが

現状なのでは?って思います

まぁ中には反対している住民も

当然 いるでしょうけど

 

ケスキン大尉は住民の多くが

テロリストに殺された村の代表で

トルコ系シリア人のアフメドに助けられ

彼の孫娘で医者のセヘルに

怪我を治療して貰い匿って貰います

アフメドから近隣に「ETG」の

大規模集積拠点がある事を知らされ

偵察に行くと大量の武器弾薬や

車両、戦車までありました

戦車の外見がどう見ても

M1エイブラムスでしたが

どこからか強奪してきた

設定なんでしょうか?

どうやら「ETG」は

「タクフィール」と協力して

トルコ陸軍本隊を挟撃しようと

しているらしいとの事

 

アフメドの村に「タクフィール」が

ケスキン大尉捜索で来た時

応対した女医のセヘルが強姦されそうになり

隠れていたケスキン大尉が我慢出来ず

セヘルを助けた為に他の「タクフィール」が集まり

ケスキン大尉が殺されそうになる

がここに騎兵隊の如くホーク隊が来て

「タクフィール」の捜索部隊を全滅させ

再会したキリリ大尉とケスキン大尉が熱く抱擁

キリリ大尉は一刻も早く帰還しようとしますが

ケスキン大尉が本来の目的であった

「ETG」の拠点の発見と「ETG」が

「タクフィール」と手を組んだ事で

本隊が危ないのでは?と残留を提案します

キリリ大尉は「ETG」拠点の偵察に行き

データを司令部に送る

 

これに対し司令部はホーク隊に帰還を促し

陸軍の派兵を中止すると判断した

キリリ大尉は「ETG」の横暴な振る舞いを

見て来ただけに住民を見捨てては帰れないと主張

司令部は優秀な戦力であるホーク隊を

失いたくはないとの主張

どちらの主張も横暴では無い以上

個人的感情では迷いたいけど

組織としては司令部の判断の方が正しいですね

米国映画だと大抵 こういう場面だと

司令部が横暴な無茶振りをするから

現場指揮官が観客にとって

ヒーロー的存在になる事が多いですが 苦笑

 

キリリ大尉以下ホーク隊のメンバーは

国民の命を守る為なら自身の命をかける

という強い意思があり

近年の軍隊の考え方とは違い

第二次世界大戦の頃の思考で動いています

トルコだと国内でのテロもあるから

こういう考えになるのかもしれません

今回はイスラム教系テロリストですが

トルコはクルド人と長年に渡って争って

国内でのテロや武力衝突が

頻繁に起こっていましたから

 

ちなみに自分が初めてクルド人を

認識したのは安彦良和氏の漫画

「クルドの星」です

日本人父とクルド人母の間に生まれた

主人公がクルド人ゲリラの計略により

トルコに行き紆余曲折あり

クルド人ゲリラとしてトルコ軍と戦い

これに「ノアの方舟」伝説や

人類発祥の謎を研究をするソ連軍も絡み

若干 インディ・ジョーンズ的に

なっていくお話でした

全3巻だから読みやすいかも?

ただ古い漫画だから絶版かも?

 

最近 クルド人といったら

日本で法やルール、マナーを無視して

やりたい放題な事をしている上に

一部には日本にクルド人の国を作る

とか言っている人達もいるようで

とても許せるものではありません

さっさと過激な事をしているクルド人は

全員 国外追放にして

二度と入国出来ないようにすべきです

 

キリリ大尉は「ETG」の拠点攻撃の

計画を立てる

司令部はホーク隊の行動に対して

一切の干渉をしないとの通知をしてくる

要するに反対もしないけど手助けもしないと

立場上 仕方ない事でしょう

アフメドはホーク隊に協力するとの事

キリリ大尉は数的不利を考えて

攻撃は中・遠距離のみにして

主に集積された弾薬等を狙い拠点壊滅を目論む

その為にアフメドから迫撃砲を提供して貰った

都合が良い話だけどテロリスト辺りから

ぶんどったものなんだろうね

 

キリリ大尉達の奇襲は成功

迫撃砲による攻撃がかなり効果的だった

 

一方、村が「タクフィール」の襲撃を受け

キリリ大尉達も村に戻る

更に「ETG」のやって来て追い詰められていく

村人を助けようとした部隊で一番の若手

ジャンがテロリストの銃弾に倒れる

狙撃手のセリムもRPGの攻撃で倒れ

アフメドも倒れすがるセヘナを

ケスキン大尉が助けて連れ出した

 

絶望的な状況の中でキリリ大尉が

隊員達を鼓舞する

本当にホーク隊って精神力だけで

戦っているような部隊ですね

 

そこに突然 2機のF-16が来て爆撃

あれ?領空侵犯になるから

戦闘機は出せなかったのでは?

続けてUH-60ヘリ部隊が飛来

更にレオパルト1戦車や

FNSS ACV-15やACV-S装甲車

等の機甲師団

UH-60は着陸して多数のトルコ軍兵士を降ろす

これによりテロリストは掃討され

負傷したホーク隊兵士や村人達が救出される

だがケスキン大尉はキリリ大尉の腕の中で息絶えた

部隊が早く来ればみんな助かったのに

とは思うけどトルコ-シリア間で交渉していたんだろう

待てばホーク隊は生き残っただろうけど

村は全滅していただろうし

ホーク隊の命令違反とも取れる行動も

個人的感情では仕方ないなぁ・・・と思います

でも現実にはこういう状況で

見捨てられて亡くなる民間人って多いんだろうな~

 

村が再建され子供達が学校に通っている

学校の名前はオヌール・ケスキン大尉記念小学校

 

ちなみに原題の「can feda」は

トルコ語で「命の生贄」という意味でした