東映動画の作品では結構 前から海外に動画・TP(塗り)発注していました


作品のエンド・ロールには全く流していませんでしたけどね


韓国、中国、台湾などに直接又は間接的に発注


セル画はLA製の黄ばんだセルを使っていましたが


アニメ・カラーは誤色を防ぐ為に日本から送っていました


海外は人海戦術を使う為に約2000枚の発注でも


たった3日で仕上がって日本に戻って来るので最初はビックリしていました


でもトラブルもいくつかあり、日本に帰る人に荷物として持って行って下さいと頼んだ所


その方がヤクザな肩で法外な金額を要求されたとか


指定したカラーが間違っていて全部 直しになったとか


海外発注は昔は完成度が低いと言われていましたが、


今は国内で動画をする人も少なく、ジブリでさえ今は海外発注に頼っています


動画は1枚描いて50円前後、劇場版やOP、EDでやっと100円くらい


新人だと1日50枚描ければ良い方で、


これで日給:2500円、月に20日働いて50000円にしかなりません


日本でこれではとても生活出来ませんよね


ちなみに制作進行は1作品で月に約10万円くらい


何作品も担当出来ればいいのですが、忙しい作品だと月に1作品しか担当出来ません


でも約10万円あれば安アパート借りればどうにか生活出来ます


殆どアパートには帰れませんが・・・(苦笑)


徹夜すると夜食が支給され、朝食を製作担当がおごってくれる事も多いです


これでだいぶ食費が助かります


会社には仮眠室もありますが、いつもいっぱいで椅子や床に寝ている人も多いですね


動画のみで頑張って来た人には新人の頃は捨てられてた野菜を拾って食べたとか


男性はホームレスのような状況をくぐり抜け、


女性は夜は水商売や風俗に務めて1人暮らしして来たという方も多いですが、


殆どは実家で親の脛かじってる方が多いですね


動画でも1日1000枚描く方もいて、


それだと日給:5万円で20日働いて月給:10万円


まぁ それだけコンスタントに動画を回してもらえるかどうか?


という問題もありますけどねぇ~


基本的には動画から原画に昇進していくのですが・・・