みーおんとドラフトの決着がつく前
「おらっ!」
クソガキが叫び、拳を放つ。
それを簡単になーにゃはかわした。
そしてなーにゃはクソガキにアッパーを仕掛ける。
クソガキは紙一重でかわしたが体勢が崩れる。
それを見逃さずになーにゃは鳩尾に蹴りを放った。
クソガキは後ろに吹っ飛んだ。
「っつ…。お前強えな。それだけの力があるのに喧嘩やらないなんてもったいねぇよ」
クソガキは腹を手で押さえて言った。
「…こんな力、いらねぇんだよ‥‥」
その時、なーにゃは中学の頃を思い出した。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「なーにゃ!なーにゃ!」
わたしを呼ぶ声。
大好きなあいつの声。
「なーにゃは強いなぁ」
「喧嘩しか取り柄ないからな」
「違うよ。なーにゃのマジな気持ちが強いなって思ったんだ。なーにゃのマジには何回も救われたから」
「わたしのマジ……」
「なーにゃはずっとマジななーにゃでいてね」
桜の下で言われた言葉。
あいつはわたしにとって大切な存在‘‘だった’’。
でも…
「はぁ…はぁ…」
気づいた時には……。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
「っつ‥‥」
なーにゃは頭を押さえた。
頭が割れる感覚に襲われ、顔を歪める。
そして、何かがなーにゃの中で弾けた。
「?」
クソガキはなにが起きたかわからなかった。
「……あぁぁああ゙」
すると突然、なーにゃが叫んだ。
クソガキは咄嗟に構える。
なーにゃの顔を見ると、さっきまでのマジな表情とは違う、鋭い目つきになっていた。
「ぶっ倒す…」