-中庭…
なーにゃと真子は中庭のベンチに座った。
「いい天気だなぁ」
「ですね~」
「太陽の光、気持ちいい~」
真子は屈伸した。
……………。
わずかに沈黙が流れる。
「そういえばさ、大和田」
だがすぐに真子が沈黙を破った。
「この前、クソガキとドラフトだっけ?そいつらに勝って1年のてっぺんになったんだってな」
「まぁ…」
「…あれ、嬉しくないのか?」
「そんなに嬉しいものではないです…。喧嘩、嫌いだし…」
なーにゃは悲しい顔をした。
真子はそんななーにゃの顔をじっと見つめる。
「で、でも!二人が友達になってくれたのは嬉しかったです」
「…そっか。よかったな」
「はい!」
笑顔でなーにゃは返事した。
そんななーにゃに真子は笑った。
「…ははっ。お前の笑顔、すごいよ。見てるとこっちまで笑顔になる」
「え?」
「…人を悲しませるのは簡単だ。でも幸せにすることは難しい…」
「なんですか、その言葉…」
「……ある人が言ってた言葉だよ。大和田はずっと笑っている方がいい。その笑顔は周りを幸せにできる…。それはお前の才能だ」
真子は笑った。
「…!!」
なんだろう…。
真子さんの言葉が胸にしみる。
真子さんと話していると……すごく安心する。
真子さんの笑顔を見ると……。
そうか。
わたしの方こそ真子さんの笑顔が好きなんだ……。
すると突然、前から誰かが現れた。
2人の前で止まる。
真子となーにゃは顔をあげた。
そして真子はその人物の顔をみた瞬間、目を丸くした。
「…川栄さん」
なーにゃは誰かわからずキョトンとしている。
「よっ、真子。部室に来ないと思ったらここにいたのか」
笑いながら真子の顔を見つめて川栄は言った。
そして川栄は真子の横にいるなーにゃをちらっと見た。
なーにゃと川栄の視線が交わる。
なーにゃは川栄の視線に吸い込まれるようにじっと見つめた。
川栄は少し口角をあげて、すぐに真子のほうへ視線を向ける。
「…川栄さんはなんでここに?」
「今日はラッパッパが集まる日だろ?…まさか忘れてた?」
真子はピコーンっとひらめいたように目を見開いた。
「あ!そうでした…ごめんなさい」
「全く…先に行ってるぞ。早く部室に来い」
ため息をつき、川栄は2人に背中を向けて先に校舎へと戻っていった。
「今の人、誰ですか?」
なーにゃは真子に恐る恐る聞いた。
「…ラッパッパ部長の川栄さんだよ」
「あの人がラッパッパ部長…」
さっき、視線が合って分かった。
見た目は普通だけど、目の奥には異様な雰囲気を感じた。
全てを見透かすような目。
あの人がマジ女のてっぺん………。
「じゃあ川栄さんが呼んでるから行くね。またな、大和田!」
真子はなーにゃに笑顔を向けて、川栄のもとへ走っていった。
「そうだ…真子さんは、ラッパッパなんだ」
なーにゃは寂しくつぶやいた。
久々に川栄登場しました笑
次はラッパッパが登場します。
これもまた久々になります笑
ではまたヽ(・∀・)ノ
