なーにゃは走り、クソガキに強烈なパンチを放った。
クソガキはもろにくらい、倒れた。
地面に手をつき、なーにゃを見上げる。
さっきまでと違うなーにゃの雰囲気にクソガキは寒気がした。
怯えるクソガキになーにゃは構わず向かって行った。
「くそっ」
クソガキは立ち上がりなーにゃに向かって走る。
そして蹴りを入れた。
だが、クソガキの蹴りはなーにゃの腕によって防がれていた。
クソガキの足がなーにゃに掴まれ身動きが取れない。
なーにゃはクソガキの足を引っ張り、クソガキを地面に倒した。
そして倒れたクソガキの上に馬乗りし、クソガキを殴る。
一発、二発、三発…とひたすら殴っていた。
今、なーにゃは自分を止められなくなっていた。
なーにゃのいつものマジはなくなっている。
「やめ…ろ‥‥」
クソガキの顔は赤く腫れている。
抵抗するが、なーにゃが馬乗りをしているせいで全く動けなかった。
その時…
「なーにゃ…!」
みーおんとドラフトが2人に駆け寄る。
「クソガキ…‥大和田さん!やめて!」
ドラフトはクソガキの真っ赤に腫れた顔を見て、言葉を失った。
そしてなーにゃに向かって叫んだ。
だが、なーにゃが拳を止めることはなかった。
ただ目の前にいるクソガキを見つめている。まるで獣のような目で。
「あ゛あ゛あぁ」
なーにゃは叫び、拳を高く振り上げその拳を振り下ろした。
その時、後ろからみーおんがなーにゃの拳を止めた。
「なーにゃ…もう終わってるから…戻ってきて」
みーおんは優しく言った。
「…‥‥!みーおん」
みーおんの言葉でなーにゃは正気を取り戻した。
「クソガキ!」
ドラフトはクソガキのそばに駆け寄る。
「…ドラフト」
ささやくような声でクソガキは答えた。
「よかった。意識あった…」
「また…わたし…」
なーにゃの手は真っ赤な血で染まっている。
そんななーにゃの手をみーおんは手で包み込んだ。
「なーにゃ、大丈夫だよ。…わたしがいる」
「みーおん…」
みーおんの手は暖かい温もりがあった。
そんなみーおんの温もりはなーにゃを安心させた。
そしてなーにゃはクソガキとドラフトの方へ振り向く。
「ごめん…」
「…大丈夫だよ。心配しないで。クソガキは元気なところだけが取り柄だから、気にしなくても大丈夫」
「おい、元気だけってどういうことだ!もっといいところあるだろ!」
「そんだけ叫べるなら元気でしょ」
ドラフトはクソガキに向かって言った。
そしてドラフトはなーにゃの顔をのぞき込む。
「大和田さんこそ、大丈夫なの?」
「全然大丈夫…」
「もう…なーにゃ!元気だして」
「うん…」
「……じゃあわたしたちは帰るね。大和田さんもクソガキもこんな状態だし。今日はありがとう。…また学校で」
ドラフトが言い、クソガキの手を肩に回し2人は帰っていった。
「…わたしたちも帰ろっか」
「そうだね…」