『食べて、祈って、恋をして』
バリ島が舞台のひとつになっている、と知って週末に観ました。食べて、祈って、恋をして ダブル・フィーチャーズ・エディション [DVD]/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント¥1,480Amazon.co.jpNYに住むジャーナリスト、ジュリア・ロバーツは、結婚生活の行き詰まり、若い男に走るもうまくいかず、心機一転をはかるために、1年間の世界旅行(ローマ・インド・バリ)に出掛ける、というお話。おやおや、似ていますね。トスカーナの休日 [DVD]/ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント¥1,500Amazon.co.jpこちらはフランシスコに住む作家のダイアン・レインが、夫の裏切りで結婚生活の破たん。友人の勧めで、10日間のイタリア・トスカーナ旅行へ行ったら、そこで古い家に一目ぼれ、家を衝動買いしてそこに住みついてしまう、というお話。『食べて、祈って、恋をして』のほうは、ローマ、インド、バリ島、それぞれに映像がきれいで、旅番組と思って観れば、極上の一品です。ジュリアが各地でロング・ステイして、毎日素敵なファッションで街歩きしてくれるわけですから・・・でも、私だったらこのお話しに、ジュリア・ロバーツをキャスティングしないけどなあ、というのがもう一つの感想。ロバーツは、たしかに世界最高のゴージャスな笑顔を持っていて、あのお顔を画面に大写しにして、ニコッと微笑むだけで、映画がばちっときまるんだから、まさに女優とはこのことよのお、と感心してしまいます。でも、逆に言うと、笑顔大写しのカメラワーク・編集に頼りすぎ。主役のキャラクターにも深みが出ないので、最後にハビエル・バルデムがロバーツに恋に落ちる、というところが説得力がないんですよね。だって、バルデムだよ?奥さん、ペネロペ・クルスっすよ!?並みの女じゃ落とせません。ロバーツは確かに笑顔が印象的だけど、ちょっと口論をしたりする場面になると、とたんに下世話な感じになって、ああ、うん、この人と付き合うとこういう言い争いが待ってるんだな、なんてさ、ほら、人も30代、40代になると、いくら恋をして相手にお熱でも、付き合うってどういうことか、実際も嫌というほど分かってくるじゃないですか。まあ、感情的になるところも似合う、というか、さらに女っぷりがあがってしまうタイプの女優さんもいるんですよね。ペネロペ・クルスなんかまさにそう。『恋するバルセロナ』なんか、エキセントリックな、でもとっても魅力的な女性を体現してます。でも、そうじゃないなら、言い争う演技にしても、もう少しだけ知的抑制を効かせた怒り方がいいと思うんです。その辺、ロバーツは「わめきちらす」というのがぴったりの演技になっちゃうんですよね。そこだけ惜しいな、と思ったけれど、まあでも楽しい映画です。ファッションチェックとか、英語の聞き取りの練習のために、何回か繰り返してみてもいいなと思える作品です。そうそう、上で、似ていますねと挙げた作品『トスカーナの休日』は、逆にキャスティングの勝利、という感じの作品なので、見比べてみるのも楽しいと思います。こちらはねえ、離婚した30代の女が、イタリアで心機一転する話って、観る人限られてないか?と興行成績を心配してしまうようなあらすじなんですけど、観てみると、ダイアン・レインの演技が素晴らしく、これはこれでよく出来た作品になっているんです。レインはこのキャラクターを、すこ~しだけ、匙加減1杯分くらいだけ、軽く演じてるように見えます。離婚騒動にしても、その後の家を買ってひとり奮闘の場面にしても、失恋の場面にしても、けっこう悲しい場面もあって、もちろんまっとうに悲しんだり、寂しがったりするのですが、そこにリアルさはあるけれど、必要以上の重さがない。巧いですよ。大人の余裕を感じさせる演技です。年をとったら、こういう仕事(上質だけど、力が抜けて軽い感じの)をしたいものだなあ、と思います。西洋史概説Ⅰ:中世の封建制度をまとめこの辺の歴史は、読んでいると気分が暗くなっちゃいますね。にほんブログ村