リョウちゃんは仕事のために東京に帰り



わたしは


リョウちゃんがさっき言っていた言葉を



ひとり考えていた・・・・・




誰でも別れたくないときには



あんな言葉を言うよね・・・・・



愛の言葉なんて確かなものじゃないものね・・・・





リョウちゃんにうまく騙されてきたわたしにとってそれは



余計に信じることのできない言葉になっていた・・・・



それにリョウちゃんホストだし・・・・



もうこの時



わたしの中で



ホストは悪い印象に変わってしまっていた・・・・




どうせまた似たような問題を起こすよ・・・・



だって、女性相手の仕事だし・・・



陰で何してるかわからないもんね・・・・・・




リョウちゃんからは



前までと変わらず



帰りの電車の中からメールがきた・・・・



前までは些細なメールも嬉しくて



不思議なくらいにいつも話は尽きなくて




わたしから会話を終わらせるような言葉もでなかった・・・




でもこの日からわたしは


「うん」「そうなんだ」と、



そんな、つまらない返事しかできなくなっていた・・・・



それでも今までと何も変わらない態度のリョウちゃんを



どうしてこんなに神経が図太いんだろうと



そんなふうにも感じていた・・・・・



でも



拒否もせずに



リョウちゃんからのメールに返事をだすわたしは




この信じられなくなった心のどこかで



信じれる何かをひとつでも探そうと、



無意識の中で


リョウちゃんを信じたいと




わたしの中にそんな想いがあったのかな・・・・・





それから一週間




話し合いをすることもなく



時間だけが過ぎていった・・・




リョウちゃんに対して心が背を向けたままのわたしに




それでもリョウちゃんはいつもと変わらない対応で




そんなリョウちゃんといつまでも離れる事もできなくて



変わらず連絡を取りつづけてる現状に




わたしの心はだんだんと




ジュリさんに後ろめたさを感じはじめていた・・・・・





わたしが居なくなるからジュリさんがリョウちゃんと一緒にいてね




そんな気持ちでジュリさんとの連絡を絶ったのに・・・・



そうなると思っていたのに




わたしがリョウちゃんの元に立ち止まってしまっている・・・・




ジュリさんに話すことなんて何もないのに



ジュリさんと話したところで、


また傷つくだけかもしれないのに・・・・・




ジュリさんが心の痛みに耐えられなくて、


最後にすがる場所がわたしのところしかなかったように・・・・



今度はわたしが



リョウちゃんの事をよく知っているであろう



ジュリさんのところにすがろうとしていたのかな・・・・






その日もなかなか眠りにつけなかったわたしは



携帯を手にとり




ジュリさんに電話をかけはじめていた・・・・・