両親に報告したその日、なごやかに過ごしていた所を

私はついうっかり口を滑らせてしまった。

それは先輩の借金問題だ。

金額はそう多くは無かったが(たしか30万円くらい)先輩の知り合いから借金があった。

毎月の支払いの補填を私がしていたが、たかがOLの給料で助けるのにも限界があり

知り合いの借金まで手が回らなかった。

先輩の両親は、借金がある事も知らない。

それを私は自分の親に口を滑らせてしまった。

 

その話を聞いた父は、私たちの結婚に待ったをかけた。

大事な娘を少額とはいえ、借金がある男にどうぞとは出来ないと言った。

父は、まずは借金問題をクリアにしなさいと私たちに諭した。

結婚事態に反対するわけでは無く、ゼロからのスタートならまだしも、スタートがマイナスというのは納得出来るわけが無い、そう言った。

そりゃそうだ、私が作った借金では無い。

先輩が作った借金を私に背負わせる義理なんぞ全く無い。


父は続けた。

先輩の両親に打ち明け、精算してきなさい。

もし仮に、協力出来ないと言われたらこちらに言ってきなさい。

その時はウチが娘の為にキミにお金を貸そう。


そう言った。

先輩は素直にハイ…と気力の無い返事をした。