ついに両親に報告する日が来た。

先輩と二人で実家へ行き、リビングに座っている父とキッチンに立っている母とまずは世間話をした。

父が母に席に着くよう促し、母も席へ着いた。

 

先輩は何も話さなかった。

内心ガックリとなったが、この頃の私は、まだ片目を瞑るどころか両目まで閉じていたような時期。

仕方ないので私が話し始めた。

 

「子供ができた」

 

言った瞬間、抑えていた感情が溢れ出し、泣いてしまった。

不安だった数日間の感情を抑えることができなかった。

 

父は、一息ついて言った。

 

「話があると言ってきた時点で予想はしていたけど、やはりそうか…お前達はどうしたいんだ?」

 

「産みたいと思ってる」

 

私はすぐにそう言った。

その言葉を聞いた父は、先輩のほうを向き聞いた。

 

「娘の気持ちは分かった。君はどう考えてるんだ?」

 

そう言われ、初めて先輩が口を開いた。

 

「彼女と結婚したいと思っています」

 

言葉少なかったが、真っ直ぐにそう言った。

 

「反対するつもりは無いよ」

 

父はそう言った。

2人とも、23歳の大人であり、仕事をしている社会人。

本人同士が頑張るなら応援しようと思うと続けてくれた。

そして、こんな娘でも自分たちにとってはかわいい子供で、どうか大切にしてやって欲しい。

そう先輩に言ってくれた父からの言葉は本当に嬉しかった。