いつまで経っても先輩は自分の両親に借金があるからお金を貸してくださいという話をもっていかなかった。
私も働いていない、でもお金はかかる、毎月の支払いで精いっぱい、そんな状況で初めての妊娠結婚など、色々な重圧があり、ストレスで限界寸前だった。
ある日、もう数万しかお金がない、そんな状況でも何も動かない先輩へのイライラが最高潮に達し、私たちは激しい言い合いをした。
先輩は、私に対して『お前は口を開けば金の事ばっかり』と言った。
じゃあこれからこんな数万しかない状況でどうやって子供を産むの?
出産にもお金がかかる、それくらいわかるよね?
借金だって、毎月返しても結局その月も支払いが追い付かないで、待ってもらうしかない。
自転車操業にもなってないこの状況でどうやって暮らすの?
そうまくし立てた私に対し、先輩は信じられない言葉をぶちまけた。
「じゃあお前も働けやあああああああ!!!!!!」
一瞬耳を疑った。
そして思った。
ああ駄目だこいつ・・・
今まで散々支払いのお金を立て替えて、毎日昼食代を渡して、そっと財布にお金を入れて支えてきたつもりだった。
そんな中妊娠して、悪阻もある、これからお腹もどんどん大きくなる私に、まだ働けって言うんだ。
そう思うと涙が溢れてきた。
「もういい・・・」
そう言って私は泣きながら実家に帰った。