散々金銭面で支えた私に、妊娠しても働いて金を作れと言い放った先輩。
ショックで泣いて実家に帰った私は、両親に事の経緯を打ち明け、それを聞いた両親は先輩に対し激怒した。
子どもは諦めろ、結婚はさせない。
泣いて帰って両親にすぐに泣きついてしまった私でしたが、このまま子供を産むことの不安や色々な事を考え、産む事は難しいのかもしれない、そう思った。
だが、子どもをおろす事への覚悟や、先輩と別れる事の覚悟はまだ全然つけれていなかった。
実家に帰ったその日から、先輩は私に対し、後悔や反省、言い放った言葉の弁明などをメールや電話で連絡をしてきた。
一週間、先輩は泣き落とし作戦で私を口説いてきた。
『お願いだから戻ってきてほしい』
『働けと言ったのは、内職とかそういった身体に負担がかからない事を言ったつもりだった』
(↑充分最低)
『お前と別れたら俺は・・・』
など、なんとも情けない仕掛け。
だけど私はその仕掛けにまんまと引っかかってしまった。
付き合った期間はたった数か月だけれど、それでも情があった。
やり方はどうあれ、彼を支えてきたつもりだったし、大好きだから苦じゃなかった。
私の心はグラグラと揺れた。
両親はもう、子どもをおろす段取りに入っていた。
私を病院へ連れて行き、先生に手続きをしてほしいと頼んだ。
私の心が追い付く前にどんどんと話が進む。
先輩と住んでいたマンションは必要な荷物も両親と兄がすぐに実家に持込み、実家に帰って来いと言われた。
過保護モードで育てられた私。
今なら、両親に泣きつけばこうなる事は容易に想像できる。
その頃の私はただただ目の前の現実から目を反らしたかっただけで、後先を考えずに行動していた。
泣いている自分をヨシヨシ、イイコイイコとしてもらう事しか頭になかった。