平成26年度卒業証書授与式 | ワークライフバランスで行こう!

ワークライフバランスで行こう!

ひとり旅、登山、いろいろ。不定期更新。




PTA会長として、四度目の卒業式。
そして、さまざまな "最後の" が重なった卒業式。
とても素晴らしい卒業式となりました。

諸先輩方が教えてくださった言葉の力を借りて、そこに自分の思いを詰め込んで、卒業生にメッセージを贈りました。

今年も全文を残します。


祝辞
 ◯◯小学校、平成二十六年度卒業生、一四八名のみなさん、卒業おめでとうございます。ご家族、保護者のみなさまに対しましても、ご卒業のお喜びを申し上げますとともに、これまで、PTA活動に、惜しみないご支援を賜りましたことに、御礼を申し上げます。

 今日の良き日を迎えることができましたのは、温かく、そして時には厳しく、子どもたちに寄り添い、熱心にご指導くださいました、校長先生をはじめ、教職員の先生方のご尽力の賜物と、深く感謝を申し上げます。また、日頃より、子どもたちの安全と、健やかな成長を見守ってくださいます、ご来賓のみなさまには、ご多用の中、ご臨席を賜り、卒業をお祝いしていただきますことを、心より御礼を申し上げます。

 さて、卒業生のみなさん、卒業という晴れの日を迎えた、今の気持ちはいかがですか。これから始まる中学校生活への期待と不安に胸を膨らませる反面、六年間の小学校生活のさまざまな出来事を懐かしく思い出し、ご指導いただいた先生方、そして、通い慣れた、この◯◯小学校との別れを寂しく思っているのではないでしょうか。思い起こせば、家族に手を引かれ、初めて小学校の門をくぐった日から、六年の月日が流れました。先ほど、卒業証書を受け取る、一人ひとりの立派に成長した姿を見て「中学生になっても、みなさんなら大丈夫」。そう強く感じました。いま、みなさんが手にしている卒業証書は、これまでの六年間の成長の証です。どうか、自信を持って欲しいと思います。

 みなさんと一緒に過ごしてきたご家族にとっては、みなさんの成長が何よりの喜びでした。みなさんが元気で楽しそうにしていれば、うれしい気持ちになって、胸を躍らせましたが、反対にみなさんに良くないことがあり、元気がなければ、悲しい気持ちになって、胸を痛めました。そのように、みなさんの成長を見守ってくれているのが家族です。いつもみなさんのことを支え、応援してくれた家族への感謝の気持ちも、忘れないでください。

 今日、◯◯小学校を卒業するみなさんは、四月からは中学生として、新しい一歩を踏み出します。その一歩は一四八通りの道となって、一人ひとりの将来へとつながって行きます。その途中においては、楽しいことばかりではなく、寄り道や回り道をすることもあるかもしれません。人生は選択の連続です。もし、自分の進むべき道に迷いそうになったら、一度、止まってみることも大切です。「正しい」という漢字は一つ止まると書きます。一度止まってみて、いま、自分はどこにいるのか、正しい道はどれなのかと、自分に問いかけてみることを忘れないでください。

 中学校では、今まで以上に、上級生や下級生との交流も盛んになります。また、より広い地域に、友だちができると思います。時には人と自分を比べたりすることもあるかもしれません。でも、みなさんと同じ人間は、唯の一人としていないのです。自分にないものを嘆くのではなく、自分が持っているものに感謝をして、それを強みとして活かし、前に進んで行って欲しいと思います。どうか、人に勝つことよりも、自分自身に負けない人を目指してください。そして、自分のためにだけではなく、人のために、汗と涙を流せる人になって欲しいと思います。

 結びにあたり、保護者のみなさま、ご来賓のみなさま、そして教職員のみなさまにお願いがございます。ここにいる子どもたちは、大切な地域の宝であり、社会の宝です。新しい一歩を踏み出しましたあとも、そっと見守りいただき、手助けとなるお力添えを賜りますよう、お願いを申し上げます。

 本日、◯◯小学校を巣立つ、一四八名の卒業生の未来に、幸多かれと心を込めてエールを贈り、お祝いの言葉とさせていただきます。

平成二十七年三月十八日
◯◯小学校 PTA会長 高橋祥彦