NHKスペシャル「無縁社会」を見ました。
身元がわからなかったり、わかっても遺族が引き取らない無縁死が年間3万2千人もいるそうです。
番組の中、いくつかのケースが紹介されていました。
あるケースではアパートで孤独死を発見後に市役所が身内を調査し、実のお兄さんに引き取りを相談しましたが「もう10年も会っていない」「余裕がない」を理由に断られたそうです。
また、ある男性は50代で熟年離婚をし、定年後は孤独死をしたくないと老人ホームに入ったそうです。
大手銀行に入行後、会社中心に生きてきて、毎晩2時、3時の帰宅。
ストレスから鬱も患い、今も薬を服用。
老人ホームの自分の部屋で、かつて銀行の営業時代に交換した大量の名刺を誇らしげに手にしながらも表情には覇気がありませんでした。
現役時代に、まさかそんな老後になるとは想像もしていなかったのではないかと思います。
生き方、働き方、そして絆ということを、あらためて考えさせられました。