ノー残業デーという制度の実態 その4 定時退社した後の時間活用が鍵
ノー残業デー を すすめる会社側もやはり、定時退社したあとのことは気になるはず。
結局ノー残業デーの毎週水曜日は、飲みに行く日になっているという声も実際にあります。もちろんそれはそれで悪くないが、やはりワークライフバランスの基本的な考え方は、オフとかオンとかに関係なく日常の行動がすべて好循環されるべきなので、ただ遅い時間まで飲み歩いてばかりで、次の日に二日酔いになっているようでは本末転倒です。
会社側は、定時退社後の過ごし方について、いい時間活用の事例や社内サークルの紹介するのもいいのではないでしょうか。
もちろんそういう個人に入り込んでいくスタイルは現代でははやりではないが、急にノー残業デーといわれてもどうしていいかわからない、30代~40代のこれまでがむしゃらに働いてきた人たちもいるわけです。
さて、大事な調査結果についてです。
就業者たちが定時退社したあとでどのような時間の過ごし方をしているのかと聞いたところ(複数回答)、
「自宅でくつろぐ」が87.7%で、性別・年代を問わず8割超と圧倒的多数。
「買い物に行く(26.2%)」
「飲みに行く(20.0%)」
「食事に行く(18.5%)」
「趣味・スポーツ(13.8%)」
「遊びに行く(9.2%)」
「スクール・習い事(4.6%)」の順。
「買い物に行く」は女性(33.3%)や20代(50.0%)で、「飲みに行く」は男性(28.6%)や40代(26.9%)で高比率なのが目立っている。
また今回の調査では、ノー残業デーを必要とする人は、6割を超えているという結果が出たが、それはノー残業デーというものがなければ、自分でコントロールして定時退社できないということを意味しているのでしょうか? それとも会社全体で考えてやはりあったほうがいいと思っているのでしょうか?
いろいろな解釈ができますが、私も基本的にはノー残業デー制度は賛成派です。
ただし会社によっては外部からみていて反対するときもあります。
まずノー残業デーを設けるということは、残業が前提となっているとも読み取れるのでそれはあまり好ましくないと思われます。
結局のところ他の日は残業が当たり前の文化を自らがつくりあげているともいえます。ほんとうは、毎日決まった時間(法定8時間)で仕事をして、定時退社するのが健全な姿です。
働く人が個人の状況にあわせて自由に退社できるのが理想だが、ノー残業デーを設けることは、働き方を固定化し、その個人ごとの柔軟性を奪ってしまいます。
それゆえにノー残業デーについては各企業が自社の環境を慎重に分析し、現場の声を尊重したうえで導入すべきなのはいうまでもありません。
一律水曜日とかよりも、部署によって分けて経理は金曜日、営業部は月曜日などとするのも1つの方法かもしれません。部署ごとに忙しい曜日は違って当然だから、いろいろ試してみるべきです。
会社としてはポスターや社内報などの呼びかけをして、そして実際の達成率などは会議や朝礼などで発表していく必要があります。
以上4回にわたってノー残業デーについて、取り上げてきましたが、なかなか奥が深いということをわかってもらえたのではないでしょうか。
また調査結果はあくまで一部の結果であり、それは母集団を変えればまったく変わる可能性もありますので、一部だけを捉えずに、広い視野をもって考えることが大切だと気づいていただければ幸いです。