こんにちは。
Co-leadersのSHIHOです。
私はCRR Global Japanという
システムコーチ養成機関のトレーナーという仕事をしています。
どうやら、スタッフ求人を出しても、税理士さんなどと会話しても、
ITサポートなどを依頼している外部のサポーターの皆様と話しても
どうやら私達は”フツーじゃない”みたいなのです。
私たちについて伝えると、驚かれるばかりです。
自分達の当たり前は、実は、なかなか気が付きにくいので
「え、そんなに変!?私達w」
と思ってしまうところもあるのですが、そう言えばそうです。
私達、世にない働き方、世にまだない”私達らしい組織”を目指しているのです。
(世の中ではTEAL(ティール)とか自己組織化組織とかアジャイルとか言われていますがあまり、型にはこだわっていません。なぜならとても型には当てはまらない程、生き物としてうねうねと常に移り変わっていくからです)
そんなこんなで、
この組織の ”ちょっと他と違うところ”をご紹介していきたいと思います。
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① 組織は完全フラット
(フツー組織って、社長がいて、役員がいて、部長、マネージャーなどの管理職がいてメンバーや新人がいる)
そう。私達の組織は、全員共同代表、出資者。誰か一人が創始者やトップという組織ではありません。
② 合意形成は全員で
(フツー組織って、意思決定は上の人がする)
全員が声をあげるスペースをつくり、まとまらなくても時間がかかっても、DD(ディープデモクラシー)というものを大切にして、小さな声も場に出しながら、みんなで丁寧に合意をしていく方針をとっています。
③ 職場はとくにありません(フルリモート前提)
(フツー組織って、社屋があって出社という概念がある。今はコロナ禍だからリモートだけど収束したら、また出社しようぜという世界)
私達はフルリモートのバーチャルチーム。オフィスはみんな基本的には自宅。栃木、長野、京都、東京、、、、様々。スタッフにおいてはフランス!コロナ前からそうだったので、特に変化はありません。
④ 給料は固定ではありません。組織運営も自分達で。仕事は作り出す。
(フツー組織って、社員歴や、役職によってお給料のレンジがあり、昇格とか昇給とかがある。自分より上の人が査定をするという世界)
私達は完全ジョブ型。基本的なそれぞれのトレーナーフィーは、グローバルで決まっている規定に即しているけれど、それ以外の自分達組織の運営に関しては、プロジェクト毎に、自分たちで予算を決め、自分達で請求額を決める。上司も特ににないので、査定をされる、それにより給料が上がる、下がるということや、それにまつわるモチベーションのアップダウンは特になし。
⑤ やりたいことをやりたい人がやる
(フツー組織って、やりたいかやりたくないかではなく、役職やミッションによってやりたくなくても、やらざるを得ないことはあるし、仕事ってそもそもそういうもの)
私達は、”自己一致”している状態や”正直さ”というのを大切にします。だから、やりたくないのに、やっている状態は組織のためにもあまり好ましくない。だから、言いにくくても”NO”や”響きがない”ことは言ってもOK。逆にやりたいことも言ったらいい。そうやって、自分のやりたいことで、組織のためになることなら、どんどんプロジェクト化して創っていったらいい。
⑥ 全員が個として、自律している
(フツー組織って、まだ個として発達していない人は育成していくし、大人になってもみんなが自律しているとは限らない。そもそも自律って何か?と問いかけてみて、自分の足で立つという経験をしたことがある人は少ない)
私達の組織は、みんな個人事業主か自分の会社を経営しています。最近組織に属している人が入ったけれど、基本的にはみなさん社内で唯一社内コーチというポジションを確立するまで自社内で活動を推進してきた人たちで社内で唯一の人たちです。彼らは、組織の内側からのリーダーシップをもって旗を振っているので独立していませんが、独立する以上の気骨を持って今もなお、組織の中で踏ん張っている人たちで、強いリーダーシップがあります。
だからこそ、本当にお互いをリスペクトしている関係性があります。
⑦ 毎回会議の最初は、チェックインをたっぷりと
(フツー組織って、会議の時間は短くて、最短でゴールにたどり着くために、余計なことを話す時間ってない)
いやいや、リモート中心というか最初からリモートな私達にとって、”余計な話”こそ大事です。
家族のこと、最近の様子、心の状態そういうパーソナルなことをちゃんと場に出して、そしてお互いを思いやりミーティングに入っていきます。
⑧ 基本的に、何をやるにもコーリード
(フツー組織って、担当を決めるのは1人。それぞれが分担して担当を頑張る。2人なんて割り当てたら、サボる人がでてくる、コスト2倍と考える)
いやいやいや、コーリードの可能性を信じていて、そのための「アルケミー」というコーファシリテーション(2人でするファシリテーション)の極意をお伝えするコースもあるくらい、私達の真髄です。自分とは違う誰かと一緒に組むからこその可能性が生まれます。引き出されます。それが関係性の生み出す最大のパワーです。だから、全てのミーティングのファシリも2名。コースのリードも2名。プロジェクトの担当も2名以上。
⑨ 競合という概念はない。⚫カ年計画もない。自分たちのパーパスに沿う
(フツー組織って、マーケットシェアや戦略を考えて、未来をプロットして逆算してステップを歩む。ウォーターフォール型)
そもそも、マーケットすらないのです。日本において競合もいない。全て未知数です。この世の中においては、もはやVUCAはもちろん、誰も正解をしらない世界です。だからこそ、自分たちの内側から声を出し進んでいくということをし続けています。
⑩ とにかく対話を大切にします。時に、スピードよりも「保留」を大事にします。
(フツー組織って、時間やスピードを重んじます。効率化を重んじます。そして成果を求めますよね)
大事なアジェンダや、大きな方向性を話す時には、決して1回のMTGでバシッと決めるとか、
そのMTGで方向性を示すために、様々な資料を誰かが準備してプレゼンするなんてことは基本ありません。
”頭出し”(こういうことを今後じっくり話し合っていきたいと思うから、考えておいてね〜)
”DD(ディープデモクラシーを出し切る)MTG”(頭出し以降のロングMTGで1つのアジェンダについて60分〜90分程度、様々な意見をテーブルに載せます)そしてそこでは何も決めません。時に時間を区切って出し尽くすということをします。
”決めたいMTG”(じっくりMTGを何度も何度もするわけではありません。必要な分の声が全部でたことを確認したら、どこかの段階では、”意思決定”をします。このMTGで決めたいと、そのアジェンダを出した人が伝え、その場で決めていくこともありますが、最終的にはプロジェクト担当が最終決定し、その他の人は委任するという場合もあります。その合意の仕方についても合意して、事柄を前に進めていきます。
あ、最後にこれも。
⑪ 女性が多い。共同代表13名のうち、8名が女性。
(フツー組織って多くの場合が男性優位じゃない?私は1社目も2社目も3社目も社長役員は全員男性でした)
決して女性向けサービスを展開しているわけではないし、受講生やクライアント企業はむしろ男性ばかりなのだけど。
そしてCRR Globalの創始者2名も実は女性。Globalのファカルティ陣を見ても、実は女性6割くらいかな。多いのです。
夜の中や特に組織の中に少ないのは、そういう女性やマイノリティの声なんじゃないかな。別にフェミニストでもないけれど
今までのリーダーシップのあり方や組織のあり方が通用しなくなっていく時代の中で、変革を推進していくのが仕事だからね。
特別に意識して男性と女性何割とかは決めていないけど、気づけばそうなっていたという感じです。きっと今後はLGBTQやマイノリティももっと増えていくんじゃないだろうか。多様な声に耳を澄ませて共に生きるには、そういうマイノリティの声がとっても重要だからね。
まぁ、こんな感じで道なき道を、みんなで模索しながら創っていっている感じです。
未来が予測可能ではないこと、
それぞれの個人は「人」であってコンディションも人生のフェーズも、常に移り変わる。
組織という器に「人」を当て込んで「機能」として役割を全うするのではなく、
「生々しい人」ありきで、それが有機的に繋がりあって、補完しあって、
全体性としてみんなで行きたいところへ到達する。
自分たちで自分たちのご機嫌も取り続ける。
なかなか大変ではありますが、私は好き。
ヒエラルキー組織にはもう戻れない。。。