"聴くチカラ"を身につけると、"話すチカラ"も身につく | ステップファミリー×組織開発

ステップファミリー×組織開発

どん底だったシングルマザーの時代から幸せなステップファミリーを築いた軌跡。現在はパーソナルのコーチング(1on1)と組織開発や関係性のシステムコーチとして、あらゆる組織や家族・カップルの応援をしています。

こんにちは。
Co-leadersのSHIHOです。


日本人はよく
私は聴く方が得意で、
話すのはそんなに得意じゃないという方がいます。


私はコーチングを人に提供する中で
「聴く」という概念が昔と変わりました。

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聴くというのは、
自分を出さずに、うんうんと聴いて
相手がスッキリして、聴いてくれてありがとう
となり、なんかいい人という
イメージを持っていました。


ところが、180度違ったなと。



時には、
「なんか、腹の底からの声じゃない気がした」
とか
「今表情がこわばったね。」
とか、
感じたことを率直に伝えるからこそ
クライアントさんが気づいていない自分を認識した時、ドキッとするような事も起こる。


目的が真意をつくとか、
相手の矛盾点をつくとか、
そういうんじゃなくて、
あくまでも本人が本人の状態に気づくために。
評価判断なくするのだけど。



そこに、
『こんなこと言ったら傷つけるかな…』
とか
『違うかもしれないけど…』
とか躊躇すると、
会話は瞬間瞬間のナマモノだから
言うタイミングを逸してしまう。



だから、
『言う気は、勇気』



聴くチカラを高めれば高めるほど、
短く、率直に、
どう思われるかよりも
「感じたことを言う」チカラは備わる。


もちろん「聴き合う」文化は
共感的で、平和的で、繋がりを感じられるため
誰もが「本当に聴く」というチカラを身につけたら、素晴らしいと思うけれど、


日本人は特に、
それと同じだけ、
自分の思っていることを、
場に誰がいるかどうか関係なく
発言できるチカラを身につけたらいいと思う。


最初は、
パーソナルコーチングで1人のコーチに対して。
慣れてきたら
参加したワークショップの場で。

それでも現実の世界とは
まだまだ乖離があるかもしれないけど、
更には
家族の中で。
職場で。


そうやっているうちに、
様々なバックグラウンドを持つ海外の人や
従業員何千人を超える企業の社長でも
大統領に対してでも
ランクを超えて、自分の意見を言えるようになる。


人との関係性をつくる上で
聴くことは重要だけど、
それだけでは半分だということ。


自分軸を十分に鍛え
いかなる状況でも
そこに立っていられるだけの
胆力を身につけていなければ、
人の奥深くの闇や痛みや、本当の声に
寄り添うことはできない。


この、話す胆力ってのを
私は「対話会」という場で
定期的に養っている。


でも、ディベートではない。
時には「間」に居続けることもある。
よかれと思って、間を回避して
なんか話そうとしてしまう自分を手放しながら。


人間は、群集心理みたいなものから
バックグラウンドを知らない大勢の人の中で
発言することを躊躇する傾向がある。
いい悪いではないけれど、
ここにいる大勢は、何を考え、どう思われるかが
わからないから。
FacebookでHappy Birthday以外の
コメントするのとか、あるじゃないですか。



例えば
地球会議みたいのがあったとして、
肩書きなしで、発言ができますか?



本当は、個人の勇気の話だけではなく
"場の安全性"も大きく左右するのですが
それについてはまたの機会に。