今日はキャリアコンサルタントとしての呟き。転職希望者と何百人とお話しをしたが、その中でよく聞く言葉。
『これが最後の転職にしたいと思っています』
一見、何も問題なさそうですよね。
むしろ、ジョブホッパーじゃない、定着してくれそう、真剣に慎重に転職を捉えていそうな印象もあり。
またお話しされている転職者の方も、無意識にかむしろ良かれと思って、お話しされる。悪気がないので、面接の場でもおっしゃることもあるでしょう。
正直、この一言が合否を決めるとは思いませんが、ずっと違和感。
これメリットなの??
この言葉は、例えば一社しか経験のない方(初めての転職)の場合の方は使いません。
複数社の経験があり、過去の転職が本意ではない感じがします。本来は1社で長く勤め上げたいという安定志向があるが、会社の事由や環境により転職を余儀無くされた。
こんな裏の背景が垣間見られませんか?
経験社数は多過ぎたら、何故?と思われてしまうこともありますが、転職が当たり前になってきた昨今では、そう珍しいことじゃありません。でも、本意じゃなさそうなところがポイント。
目的意識を持って自ら移り築いたキャリアか、他責にしながら不本意ながら移ったキャリアかで、相手に与える印象が違います。
不本意が事実なら不本意でもいいのですが、そしたらそれを学びにしてこういう軸で受けていますとか、話したらいいと思うんです。相手のせいと思い続けているから、ネガティブ(だと思い込んでいる)な転職理由は言わず隠そうとするんです。
転職最後かどうかは、今決めることではなく結果論。企業は定年まで勤め上げてくれる人を探しているのではなく、今活躍してくれる人を探しているのだから。そこありきではなく、何が提供できて、自分はここで働くことでどんなことを享受できると考えているか、win-winな提案ができないと選ばれません。
私だったら、これが最後の転職にしたいとは言わないな。
ちなみに、転職における軸というのはなんでしょうか。
例えば
●経験が活かせる仕事内容
●年収が今以上
●残業があまり多くない
これは軸ではなく希望。
色々叶えたいことを並べてみたという感じ。転職はいいとこれがあればしたい程度の場合にはありでしょう。
本当に実現したいことはなんなのか、明確にポイントしないと、掴めません。というか、迷いが出て決められません。迷ってもいいのですが、限りある時間を浪費してしまい、結局何も変わらないということが起こってしまいます。
そんな方には、まず転職活動の前にここをグーっとやっておくと、ポンと出会いがやってきたりします。
転職活動がなかなかうまく行かないという方、やり方から見直しましょ。
幸せの輪♡