●やっぱ手なんだな~
絵筆を使って描くことがしっくりこなくて、遂に画材を放り投げ、手に画材を直接塗って、その手を使って、絵を描き始めてしまった。
やっぱ、身体なんだな〜(笑)
手は脳の出先機関として我々の脳内にある情報を出力していると言われている(逆の入力もある)。
つまり、機能においては、氣という情報を扱う氣功も、手を使って描く絵画も同じと捉えることができそうだ。
そして、身体操作といえば、大腰筋だ。
この部位はあらゆる身体動作における可能性を開くキング的な存在と言われる。
身体動作の際、下丹田という情報を意識化するだけで(力は入れずに)、物理的な大腰筋は自動発火する仕組みになっている。
つまり、絵を描く手の動きを担っているのはこの部位なのだ。
養老孟司先生は、我々の個性はまず、「身体」だと言った。
なぜかといえば、あなたとあなたの友人がいたとして、あなたはどちらか、瞬時に、一目で、判別できるから。
そうした意味で、我々には個性がすでにあるという考えだ。
その身体は心と全くの別ものとは考えない。身体=心、心=身体とイメージする。
我々は生まれてからこれまでに、心に様々な痛みや傷を負うことを経験しているが、心の治癒においては、このイメージに沿って身体から介入し、奥底まで、徹底的に、緩めていく。