●この世界で、確かなもの
正解がない、確かなものがないこの世界で、俺は確かなものを探していたのかもしれない。
そこで俺が辿り着いたのは「尊厳」(DIGNITY)だった。
人間は、自らの尊厳を著しく毀損させていってしまうと、どうなるのか?
死ぬ。
弟の死、肉親の死、友人の死、先輩の死…
さらにこれまで仕事で取材してきた何十人というアーティストたちまで…
俺はこれまで、多くの人たちの死を経験してきた。
また、俺自身も自死未遂と捉えることが可能な経験をしている。
その度ごとに、俺の中の中に照らし出されたのは、死の対極としてある「生」だった。
それじゃ今度は、逆を観てみよう。
我々は尊厳を毀損していることを前提として、では、人間がある一定のレベルまで尊厳を回復させていくと、どうなるのだろう?
エフィカシーが上がる(エフィカシーとは光であり、愛情というのがWK WORKSの定義です)。
エフィカシーが上がれば、ゴールを達成する自己能力を上げていくのに必要な現状の自分のブリーフ(信念・自我)を書き換えていくことができるようになる。
つまり、そこから人間は生まれ変わっていく。
生まれ変わっていく自分は、想定した新しい自分であり、最高の自分であり、極めて創造的な自分。
俺たち一人ひとりの身体は「身体の声」としてそれをわかっているし、実はいつも無意識に感じている。
深いレベルまで身体を癒していくと、身体は自ずと声を発してくれ、ゴール方向へ向かって動き出す。
たとえその時、ゴール達成のためのやり方や道筋がわからなくても関係なくて。
身体の声に身を任せて試行錯誤を繰り返し、過程を楽しみながら、クリエイティブに、あらゆる手段を使って、ゴール方向へ進んでいく。
我々は現状ではなく、ゴールに中毒していたい。