●悲しみを癒して、心身を解放して、本音で望む人生へ進んでいく
さまざまな理由があり、自分はずっと深い悲しみの中に身を置いて生きていたんだという事実に気づくことができれば、その癒し(書き換え)はうまくいっていますし、もちろん、現状から抜け出すことも可能です。
いや、悲しむことを否定しているわけではありません。本当に衝撃的で、そのショックすぎて、次の世代まで尾を引いてしまうような、そのような出来事が起こってしまう可能性もあるものです。
たとえば、肉親など、愛する存在を奪われてしまったとき、そのことについて、自分には何かできたはずだと無意識に自分を責めつづけてしまう。
しかし、そうしたことが繰り返し想起されていき、脳内で自責などがパターン化してしまうと、自分の人生を生きる、自分の人生を進めていくことが、とても難しくなってしまいます。
乱暴な言い方になってしまいますが、悲しみの中にいるとは、ずっと悲しみに浸ってしまっている、ずっと悲しみという強烈な劇薬に侵され、中毒になっしまっている、そうした見方もできる。
身体的にいえば、これは矛盾しているように感じてしまいますが、悲しむことで、自分を気持ちよくさせてしまう大量のホルモンが分泌されているという見方も可能なんです。
俺自身の経験としてもそのようなことがあり、そこから自分の人生を生きる、自分の人生を進めていくことの難しさは実感しています。
でも、うまくいきますよ。
悲しむことを誤魔化す必要は全くありませんが、本音の本音でいえば(ややこしいですが)、そうした悲しみを抱えたままの人生ではやはり、終わりたくはない、そう思っていると思うんですね。