本日、祖父母宅にてでこぽんの収穫。(写真は小みかん)
父が木に登り、上から枝ごと切り落とす。それから私たちはでこぽんを収穫する。
そのため、よく上からでこぽんが降ってきて、頭や背中に直撃する。立派なでこぽんなだけあって、これまた痛い。
降ってくると言えば、新築を建てる時の「棟上げ」。小さい頃は毎月のように近所で開催されていた気がするが、最近は見なくなった。何故なのだろう。
私がまだ幼稚園生だった頃、幼なじみが新築を建てることになり、棟上げにお菓子を拾いに参加した。
母と小学生の姉と3人でいった。
私はまだ小さくて、母と後ろの方から降ってくるお金やお菓子を拾っていたが、姉は張り切って前の方ではしゃいでいた。
楽しい雰囲気の中、突然、女の子の泣き叫ぶ声が聞こえた。
声のする方を見ると、楽しそうにしていた姉がうずくまって泣きじゃくっている。
そして姉の横には大きな紅白のなにかが落ちていた。
餅である。
家の2階から投げられ、スピードをはらんだそれはそれは立派な餅が、姉の頭に直撃したのである。
母におぶられて急いで家に帰っても、姉はずっと泣き続けていた。
私はそれをのぞき込むようにずっと見ていた。
そして姉の頭には、これまた立派なたんこぶができたのだった。
という思い出を、でこぽんを収穫しながら姉と父と笑いながら話した。
「ある意味、ご利益ありそうだよね」
と笑う姉。
たしかにそうだね、と笑う私の頭にそれはそれは立派なでこぽんが落ちてきた。
これもご利益あるかしら。