雪国に来ています。

川端康成が「雪国」を書いた場所を

この度はお宿に選びました。

 

 

世に名を残した作家が

このお宿で「雪国」を執筆した、

ということで、一応、物書きの

端くれでもある私にとっては、

感慨深くもあり、そして川端氏の

ほんの少しのエネルギーを

身に浴びていこう、

そんな気分でいます。

 

 

温泉もお湯が柔らかく、

雪山を眺めての温泉は、

山のエネルギーまで身体に

注入されたかのような

感覚になりました。

 

 

 

 

さて、家を出るときに

父から電話がありました。

 

 

父の大好きなものばかり、

お取り寄せして送りましたので

受け取ったよ、の報告でした。

塩ウニの瓶詰め、ホヤ、

高級塩辛…などなど。

 

 

何か実家に送ると、すぐに電話が来ます。

以下、方言でわかりづらいかもですが、

父の言葉。

 

 

「いやいやいやいや…どーもどーも…

えらい高いものもらってー。

お父さんの好ぎなものばかり入ってだー。

ありがどね。」

 

 

ありがどね

 

 

その言葉を聞いたときに、
今までの色んなことが

溶けていく感じがしました。

 

 

そして満たされた思いになり、

こんな小さなことでめいいっぱいの

幸せを感じられる自分をも

好きになった瞬間でした。

 

 

若き頃、あんなに暴君者だったのに、

母が亡くなってからは、

否応でも父のことが

目に入るしかなくて、

母がいた頃には知らなかった

父の姿、資質、本質などを

知るに至ります。

 

 

意外に神経質で、家族の誰よりも

キッチリしていたこと

母よりも綺麗好きだったこと

孤独を楽しんでいること

すごい順応性があること

猫にも優しかったこと

(てっきり犬しか好きじゃないと思ってた)

コーラが好きなこと

ちゃんと母の供養を欠かさないこと   

そして、

 

 

意外に感謝の念が厚かったこと

 

 

どのことも、すごい自分に

似ていて気持ち悪いくらい…笑

もし、一緒に住んでいたら、

近過ぎて、たぶん見えなかったことです。

 

 

実家から自分の家に帰るときなどは、

私の車を誘導して、門のところで

私の車が見えなくなるまで

立って見送ってくれます。

 

 

バックミラーに写る父を見て、

毎回これが、生きている父の

最後の姿かも・・・という思いで

目に焼き付けます。

 

 

先日の電話でこんな会話をしました。

私の同級生が、会社の社長に

なったとのこと。

 

 

田舎者の父にとっては

「社長=すごい人」という思い込みがあり、

「いやー、加藤くん、シャチョーだって!

すごいなー。シャチョーだもんなー!

たいしたもんだー」

 

 

社長なんて言葉を聞いても

我々ネットの世界では、

DJ社長とかはじめしゃちょーとか、

マコなり社長のようなyoutuberでも

ゴロゴロとシャチョーがいて、

特になんとも思わないものですが、

父にとっては彼の成長が

すごいことなのです。

もちろん、すごいことなのですが。

 

 

私は「へー、すごいねー!

ほー、そーなんだー!へー!へー!」と

聞いてましたが、父が社長がすごいと

思っているようなので、これを言えば

喜ぶかな?と思ってこう言いました。

 

 

「ねー、お父さん、

お父さん知ってるか知らないか、

知らないけど、お父さんの子供二人も

シャチョーって知ってた?」

 

 

ん?なぬっ?

シャチョー?

誰が?

 

 

私は「お兄ちゃんも私も」

 

 

はあ?なぬー?

 

 

軽い混乱が脳内で起きているみたいです。

続いて父は、

 

 

聞ーてねーなー

あ、お兄ちゃんは聞いてたか・・・

 

 

私のことは、

言ってなかったかね?言ってないか・・・

私が会社二つ経営していると言ったら

びっくりしてました。

 

 

そんなの今は珍しくないのですが、

昭和全盛期のド田舎育ちの

ド田舎暮らしでは

驚いたのかもですね。

 

 

母は生前、ずっとそれを喜んで

くれていました。

 

 

 

 

さて、経済的な自立をして

一番よかったと感じることの中に、

お金を気にせずに、こうして

家族の援助のために使えること。

 

 

与えることができる

幸せというのは、お金がない

経験をした私にとっては、

かなり大きな幸せに入ります。

 

 

それをなくしたくはないので

仕事を頑張れるのです。

失わないように、という思いと、

与え続けたいという願いが

仕事の意欲につながっています。

 

 

行動の背後には、必ず動機が

あるものです。その動機を

明確にするのは大切なこと。

 

 

今月は実家に帰って、

父と一緒に今度買う車を見てこようと

思います。親孝行ができる時間は

刻々となくなっていくのですから。

 

 

今日は完全な和室での宿泊。

歳を取ると、和室というのは

辛いですね・・・腰が・・・

 

 

Shizさんが、

こんな遠くに来る、というのに、

本をたくさん買ってきてくださり、

サインを書いてほしいとのこと。

 

 

広島から、こんなにたくさんの本を

重い思いをして持ってきてくれたかと

思うと、なんとも言えない気持ちに

なりました。

 

 

 

 

こういうところでも

書かせてもらえること、

ありがたく思っています。

 

 

只今深夜1時です。

和室で座卓に向かって座って

ブログを書くのは、ホント腰が痛い。

 

 

光光と電気がついている中で、

二人を寝かせてしまって、

申し訳なく思っています。

 

 

 

 

これをアップしてから

私も寝るとします。

独り言のような父ネタに

本日もお付き合いいただきまして、

ありがとうございました。

 

 

本日、カオラボplus+のご参加される

メンバー様、よろしくお願いいたします。

楽しみましょうね!

ではまた明日。

 

 

※春に発売される期間限定の

コーヒーは、まだ発売しておりません。

よろしくお願いいたします。


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