※ハーブティ一般販売、
本日締切です。
さて、本日のブログ、
部屋とYシャツと私、
みたいなタイトルですが、
過去記事編集でお送りいたします。
インパクトがあった記事ですので、
4年前とは言えども、覚えて
いらっしゃる方もおいでかと思います。
週末のクスッと笑える思い出話を…
ある日のこと。
いつもは珈琲を時間をかけて
淹れて飲むのですが、たまには、
紅茶に、魂込めて淹れてみようかな、
と思い立ち、紅茶を飲んだときに
ふと思い出した20代の
紅茶にまつわる思い出話です。
私が20代の時の話です。
友達がうちに来る時に
「知り合いの男性も連れてっていい?」
と言ってきたので、承諾しましたら、
私の知らない男性も
家に来ることになりました。
会社で知り合ったちょっと変な人、
ということで。その時は、
今と違って割と広く交友していたので、
そういう方もウェルカムでした。
スーツを着て、
銀ぶち眼鏡をかけた、
見た目超インテリな男性。
そして、声優か?というくらい、
彼の低音の素敵な声は、
なんだか目をつむって聞いていたい、
と思えるくらいセクシーな声。
でも顔とのギャップで
現実に何度も戻されました。
本当にいい声だったのです。
実家は田園調布で
ナンチャラカンチャラとか
言っていました。
なぜこんな片田舎に
田園調布のおぼっちゃまが来たかは、
聞きませんでしたが。
で、その男性、
ケーキを買ってきてくださったので、
「私は、珈琲と紅茶どちらがいいですか?」
と聞きました。
友達は「コーヒー!」と
元気に笑顔で答えたので、私は、
「あ、Aちゃんは珈琲だったよね。」
と答えて、私はその男性に
「Bさんは何がいいですか?」と聞いたら、
「珈琲なんて、
あんな泥水みたいなもの、
よく飲めますね?
私は紅茶で。」
とマジ顔、かつ
涼しい顔して答えました。
泥水って・・・汗
マニアックな顔しているな…
と思ったら、顔だけではなく
彼は紅茶マニアだったようで。
田舎では、男性で紅茶が大好き、
なんて人いなかったものですから、
すごく興味深かったです。
茶葉の種類やらお湯の注ぎ方やら、
カップの形やら温度だとか
軟水がどーだのこーだの、蒸らす時間やら、
ジャンピングだかホッピング
だか知りませんが、うんちくを
タラタラタラタラタラタラ…と
長々と語り出しました。
つい聞き上手が発揮してしまい、
調子に乗らせてしまったかもです。
私の悪い癖です。笑
当時の私は、紅茶の知識ゼロ!
今となっちゃ、お客様を
招く立場なので、その時
言っていたことが少しは分かりますが、
当時20代でしたし、うちはリプトン
紅茶のティーパックですよ。
お客さん用に茶葉は一応ありましたが、
スーパーで売っているテキトーなの。
こんだけ紅茶マニアなら、
出した紅茶が「まずい!」とか
普通に言われるな、と思ったので、
「Bさんのお口に合う紅茶、
うちにないかもです」と先に言ったら、
「心配ご無用!」
と言って、ビシ!と
マイ紅茶をカバンから出しました。
「スーパーで売っているのとかの
紅茶じゃありませんから」とまで
言い放ちました。
ああ、この人は、いろんな人に
嫌われているだろうな・・・
人への配慮とか優しさとか、
言葉遣いとか、ことごとく
欠如している…とは思ったのですが、
もう、私の好奇心は
ウズウズして彼に対する興味が
湧いてきました。もちろん、
異性としてではなくて、
人としての観察対象としてです。
多分、友人のAちゃんは
それを知っていて、連れてっていい?
っていたのだと思いました。
「おもしろい人」ってこういうことか
と納得する場面があまりにも多くて。
一通り紅茶レッスンを
受けさせられてから(笑)
ポットと茶葉を用意して
お湯を沸かしました。
お湯を沸かして、
ピーー!という沸騰の音がなったので、
消しに行ったら、大声で
「まだ消さないで!!!」
と言われ、ビクン!!
として思わず「はい!!」
彼はそこから低音のいい声で、
テン、ナイン、エイト、セブン…と
発音のいい英語でカウントダウン
し始めました。
声がいいけど、キモーッ!
そして、スリー、ツー、ワン、ゼロ!
大声で、
止めてっ!
再びとビクン!として、
ゼロと共にガスを消しました。
普通に言ったって、聞こえるっつーの!
軽くイラっときましたが、
ここは耐えました。
彼は、うちのポットの形にも、
ティーカップにも不服だったようで、
終始ブツブツ文句を言っていましたが、
マイ茶葉にお湯を注ぐ時、
真剣な眼差しと端々にこぼれ落ちる
喜びと嬉しさと、茶葉に対する
愛情のようなものがあふれる
微妙なキモい顔をしながら 笑
茶葉をポット内で
ジャンビングさせながら、
かつ彼のハートもジャンピング
していたと思います。
そして、彼は私に自分が淹れた
紅茶を差し出し「飲んでみて」と言いました。
どっちがゲストかわかりません。
私は、一口紅茶を含み
ゆっくりと口の中を一回りさせ、
空気を鼻から出しながら、
紅茶の香りも共に味わいました。
彼は「どお?」と私に聞きました。
私は正直何もわかりませんでして、
しかし、そこは優しさの調味料を加えて、
「スッとして、すごい美味しいです」
「スッ」ってナンノコッチャ?ぷ!
とか自分でも突っ込みながら、
まあ、普通ですって答えるのも
失礼ですし・・・
彼の「他に感想は?」の言葉に、
私は声が詰まり、「え?他にって?
美味しいだけじゃダメ?」と聞いたら、
「味がどうとか、香りがどうとかあるでしょう?」
と聞いてきました。
押し付けがましいったらありゃしない。
正直に
「わかりません。でも美味しいですよ!」
と言ったら、思いっきり
「ハァ~、これだから・・・」
ため息を一つつき、それはまるで、
「これだから庶民はダメだ」
「これだから泥水が好きな女はダメだ」
「これだから田舎者はダメだ」
さて、「これだから」の
後のセリフはわかりませんけどね、
なんかものすごい低められたようが気がして、
しかし、滅多にない人種でしたので、
ちょっと新鮮だったりして・・・笑
気を取り直したのか、
穏やかな顔に戻り、
自らもまた一口紅茶を口に含みました。
「う~ん・・・うまい・・・
この紅茶の渋みが、まるで
マスカットの種を噛み潰した時に
口いっぱいに広がる渋みと似ていて、
ナンタラカンタラ・・・」と
キッモい顔してマイワールドに
入ってしまわれました。
マスカットの種、
噛みつぶしたことなんて
ありゃしませんで、
彼のうっとりした顔は、
30年近く立っているというのに、
忘れたくても忘れられません。
脳内に今でもこびりついています。
記憶ってすごいね。
ああ、懐かしき紅茶の物語。
彼は今頃何しているかな?
嫌われてないかな?
嫌われてもマイワールドで
生きるって幸せだったりするし、
私は結構、マニアックな人を
尊敬しているのです。
その種のプロでもあるから・・・
あああー!そういえば、
その数年後結婚したと聞いたのでした。
奥さん、大変だこりゃ、とか思いましたが、
いや、奥さんもだいぶマニアックな
人かもですね。
しかしながら、ぜひとも、
泥水の美味しさにも、彼には
触れて欲しいとか思うのでした。
でも何かを極めるっていいですね。
もしかしたら、
彼のような紅茶マニアは、
紅茶の淹れ方教室とか開けますね。
こんな風に、極めると
そういうこともできます。
知識があると、その知識は宝ですので、
広められたらいいと思います。
私も、もっと珈琲を極めて、
まだまだ先ですが、ばあちゃんに
なったら、カフェを開き、
時々気が向いたら、お客様に
美味しい珈琲を淹れてみたいと、
妄想しています。
その前に、弊社のオーガニック
オリジナルブレンドのコーヒー豆を
来月発売することになりました。
夢に一歩近づきました。
楽しみにしててくださいね。
今日は息抜き記事に
お付き合いさせてしまいました。
ちなみに画像のカップは、
ノリタケのサブライムシリーズ。
色は何色かあるようですが、
結構、お手頃なお値段で、
かつ、高級感もあり素敵です。
では、素敵な日曜日を!
バストアップサロン専門店
大阪店についてのお知らせです。
※モニター価格を提供していましたが、
ホットペッパーに準じて、
初めていらしてから、1年経っていたら
再来ではなく、新規扱いとして
またモニターから入れます。
その際は、お試しモニター価格
9800円となります。