今日は他人を裁く、
ジャッジする、危険性についてです。
裁くと言っても、自分の価値観の中で
心の中で裁く、とかという意味ではなく、
個人に向かって、いい悪いを伝える、
または、その人を公に吊し上げて、
正しいとか間違っている、
いいとか悪いとかを、公で
伝えることについての
危険性について。
今年は、民事裁判を起こした、と
先日ブログに書きましたが、
そのことをある人に相談した時に、
話の流れで、陪審制の話になりました。
陪審制とは、民事や刑事裁判にて、
国民から無作為に陪審者が選ばれて、
つまり一般人がジャッジに参加。
個人的には、それって
大丈夫なのだろうか？と
思ったりしてね。
・・・と言いますのは、
この仕事をしていて
いろんなトラブルに巻きこまれたりが
実際ありますが、ネットの世界では、
事実を確かめないでジャッジする人々が
とんでもなく多い、ということを
何度も何度も何度も
目の当たりにしてきました。
誰かが感情的になって
ごく一部の真実だけを発信して
（結局それは虚偽の内容）
その事実も確かめずに鵜呑みにして、
その感情的になってフィルターを
かけて書いた投稿に、一度も会ったことも
ないような間柄の人に、背後にある
情報も知らずに、勝手にジャッジして
いい悪いをネットで拡散する。
そこで、その人は悪くなくても、
周りの人々のコメントなどで
悪者になり、吊し上げらたりしています。
時々、参考にするために、
女性の悩み事相談掲示板を見ますと、
なんとも、事実確認もせずに、
状況も背後にあることも洞察せず、
アドバイスを書く方は言いたい放題で
読んでいるこっちが恥ずかしくなる
ことさえあります。
本当に勝手なアドバイスやら
批判やらを書きまくる、まるで
何者かにでもなったかのようにする
投稿を見て、この人たちは、
うっぷんばらしをしているのでは？
とも思えました。
陪審制は一応事実に基づいて
ジャッジされるようですが、
一般人はネットでこんな状態なのに、
正しい判断ができるのだろうか？と。
冤罪（えんざい・無実の罪）を
考えてみますと、
罪がない人が濡れ衣着せられて
罪人であるとジャッジされます。
もし、罪を犯していないのに、
罪の濡れ衣を着せた人、
そして、間違ってジャッジした人は、
どんな大きな罪になるでしょうか？
仏教のお話を教えてもらいました。
濡れ衣の語源です。
人は死ぬと三途の川を渡るそうですが、
その前に、ものすごい罪を犯した人は
ずぶ濡れになって地獄のようなところに
行くそうです。それはそれは大変なところ。
そして、軽い罪の人は、
足元だけ濡れて三途の川を
渡りましてそこでジャッジがされます。
で、罪が無く、徳を積んで
良いことを行った人は、
三途の川を渡るのに
船で渡れるそうです。
えん罪によって、濡れ衣を着せられて、
送り込まれた人は、大変だったね・・・
と、船の方に乗せられるそうです。
人間界では、罪がないのに、
つまり、濡れて川を渡るかのような
扱いを受けてきたので、
濡れ衣を着せられる、
という表現がされたそうです。
で、問題は、
他の人に濡れ衣を着せた人、
悪意があってそうした人、
または正しいと思ってジャッジしたけど、
間違って相手を罪人認定してしまった人。
その人々は、残念ながら、
罪人認定でそれはそれは大変な
地獄を味わうことになるそうです。
だから人をジャッジしない方が
身のためなのです。
正義感が先行して正しく判断できず、
間違って罪人認定しても、地獄行き。
ま、地獄も天国もないと思いますが、
重い罪なんですよ～、という
ことを教えるメタファ
なんでしょうけど。
正義感が強い人はついつい
正しい・間違いの物差しで
人を裁くかもしれませんが、
人を間違いという目で見た時に、
そのフィルターがかかり、
間違っているようにしか
見えないもの。
コーチングスキルの中で、
結構大事なのがニュートラル、
つまり何事にもジャッジしない、
ただ事実だけを見る、というもの。
えん罪のようなケースは
事実が見えなければ、
状況証拠だけで、ジャッジはできない、
「疑わしきは罰せず」という言葉が
ありますが、それは裁判官に
限ったことではなく、私たちも
そうあるべきなのでは、と
思いました。私の感覚ですが。
人を悪者に仕立て上げる行為が
いかに罪深き行為で、悪なのかは、
やっている本人はわからないと
思いますが、この仏教の話では
死んでからが大変、という
ストーリーではありますが、
死んでからではなくて、
出したエネルギーは戻ってくる、
ということを考えますと、
他人を公の場でジャッジするのは
気をつけないとですね。
ネットは使い方を間違えると、
大変なことになってしまいますので。
ちょっと影響力のある人が、
それをやってしまい、その人の
人生も家族もめちゃくちゃになる、
というのも見たことがあります。
目に見える情報だけでは
正しい情報は得られない、
ということ。そして情報は
独り歩きしてしまうものなので。
ということで本日の記事はここまでです。
また明日。
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