賜物とは、
贈り物、いただきものです。
今あなたの中にある
偉大なよき特質は、天からの賜物、
もしくは言い方を変えれば
ご両親から受け継がれた
やはり賜物と言えます。
今日は、あなたの中にある
そのよき特質に注目してみて、
そしてご両親に心を傾けて
みるのはいかがでしょうか。
年を取れば取るほど、
「あ、ここは父によく似ている
ここは、母とそっくり・・・」
などのように、子供の頃に
両親の嫌いだった部分が
今では自分にもそれらが
受け継がれていることを
知ることとなりました。
あなたも、両親の嫌いだった
部分によく似ている部分を
見つけることができるでしょうし、
あなたのお子さんの中にも
自分の特質が受け継がれているのを
見ることができることでしょう。
ま、悪い部分も良い部分も
よく似ますが、それらは
陰陽一体ですから、一概に
いい悪いと決めることはできません。
私は喜怒哀楽が激しい父が
大嫌いでしたが、若き頃の自分は
本当に喜怒哀楽が激しく、
付き合っていた彼に、
「なんでいつも感情的に話すの？」と
言われたときに驚いたことが
ありました。
普通に話しているときだったから 笑
ま、今日は悪いところに
注目するよりも、あなたが両親から
受け継いだ、良き特質にちょっとだけ
目を留めてみて、そして
その特質を受け継げたことを喜び、
感謝をしてみようよ、という記事でした。
ご両親がもう天国に行かれた方も
いらっしゃることでしょうが、
ここは一つ、思い出して、
ご供養にしていただけたらと思います。
あんなに嫌いな父でも
今思えば私と父は本当にそっくり
でして、いいところも悪いところも
よく似てしまいました。
(みなさんもちょっとだけ
書き出してみてね)
・人当たりがよく初対面でも
コミュニケーションがうまく
とれるところ
・動物が大好き
・短気なところ
・以外に几帳面（神経質なところ）
・コミュニティーが超絶苦手
・自由が好き（縛られるのが嫌い）
・ジャイアン
書き出してみますと、
恥ずかしいほど似ています。
では、母に似たところ
・大雑把
・肝が座っている
・弱き者への優しさ
・働き者
・ビジネスセンス
母は、私が仕事で忙しいことを
いつも喜んでいました。
「仕事が忙しい…」というのを
聞くと「ま、忙しいのはいいことだ」
といつも言っていました。
仕事がないほうが大変だから、と
言っていました。
空いた時間があれば、
在宅でできる仕事を引き受けて
いつも家計の足しになるよう
働いている働き者でした。
今こうして結局こうして
忙しく働いている自分を
振り返ったときに、
「あゝ…母に似たんだな」と
思いました。
子供の頃か中学の頃か、
「尊敬する人は誰か？」
なんてことを作文で書くことが
あったような気がします。
誰と書いたか覚えていませんが、
ただ一つ、覚えているのは、
「両親」と書ける人が
信じられませんでした。
「本気で言っているの？」
と思ったものです。
世の中にはもっともっと
すごい人がいるというのに、
両親を尊敬しているなんて
どんなにすごいご両親なの？
と思ったのでした。
私は両親を見る目が
節穴だったのかもしれません。
その当時は何も良いところを
見つけることが出来ませんでした。
しかし、亡くなった後に、
本当に本当に本当に遅すぎなのですが
私は母を世界一、誰よりも
尊敬していると言えます。
忍耐力も、我慢強さも
私には彼女の足元にも及ばず、
あんな父親、浮気され、暴力を受け、
それでも最後まで夫を愛し、
「そんなお父さんでもいいところはある」
と言ってました。
癌になって去り際に
本物の夫婦になれて幸せを
やっと得られました。
ほんの1年ほどでしたが。
死に際、この世の去り方も、
そしてそのときに、母の
在り方も、私にとっては
尊敬以外の何物でもありませんでした。
母は私にとっては偉大な人でした。
そして、今ではあれほど憎かった
父をさえも、大切に思える気持ちや
まだまだ長生きして欲しいと
思えるそんな日を過ごしています。
若き頃、似たくないな、
と思った特質ほとんど全部
今の私から見て取れること、
なんだかいささか恥ずかしいですが、
やはり両親から引き継いでいる
ことが山のようにあり、
そのことにありがとうと、
言えることもたくさんあります。
母が亡くなって、1,2年頃のときは
父は、よほどつらかったのか、
「長生きなんてしたくない」と
言っていました。
で、先月、父の二人目の
親友と呼べる人が亡くなったのですが、
父は数日前にこう言っていました。
「ヒトシさんが亡くなってしまって
さみしいな…でもまだ、
俺は死にたくねーなー」
私は「今、何て言った？」
と聞き返してしまったほどでした。
父、強し・・・
そして、私のこの順応性は
父譲りだったこと、新たな発見でした。
すぐに環境に慣れるのです。
父もまた、母のいない生活に慣れ、
それなりに楽しんでいるのかも
しれません。長生きしそうです。
さて、本日の質問です。
あなたはご両親から
どんなよき特質を受け継ぎましたか？
そして、あなたの良き特質は
お子さんたちに受け継がれましたか？
震災から9年たち、
そして、また震災の時のような
不穏な空気かもしれませんが、
あのときのように、大切だったのは
家族や親しい人々との
交友であること。
この年令になりますと
特に親との時間のリミッドが
刻々となくなっていきますので、
たまにはそんなことに思いを
馳せるのもいいかなと思います。
ではまた明日。
＝＝＝＝＝＝
ある人が母が亡くなったときに
教えてくれたドリカムの歌です。
先程、一緒に口ずさみ
温かい涙がつつつつつ・・・でした。