9年前の記事を
再編集でお送りいたします。
コーチングを深めたときに、
スピリチュアルと通じる
と思ったものでした。
コーチングよりも先に、
心理カウンセラーの勉強を
いたしまして、その時に
最初に学んだのが人の意識についてです。
無意識の部分の潜在意識と、
意識的な部分の顕在意識が
あることを知ったときに、
腑に落ちたことがありました。
この理論を考えたのが、
精神分析学者のフロイトと言う人。
人間の意識は、意識的な部分の
顕在意識１割と、無意識の部分の
潜在意識９割の部分で成り立っている、
つまり無意識の部分で私たちの
行動や習慣は成り立っている、
という理論です。
で、あとから登場する精神科医
でもあり心理学者でもあった
ユングという人が出てくるんですが、
このユングは、フロイトの説と
自分の説に共通点を見出し、
フロイトに近づき弟子入りするのですが、
後にフロイトにユングは
嫌われることになります。
なぜかというと、
ユング心理学は個人の意識、
無意識の分析をする点では
フロイトの精神分析学と
共通しているんですが、
個人的な無意識にとどまらず、
人類に共通しているとされる
集合的無意識の分析も含まれていて、
フロイトは、この集合的無意識を
信じていなかったゆえ、
二人は決別しました。
で、この集合意識というのは、
人類すべてが繋がっている、
という仮説があります。ま、仮説ですよね。
潜在意識に入り込んで見た人など
いないので・・・
この集合無意識体が繋がっている、
というのは案外、誰でも経験があって、
ま、虫の知らせも、誰かの
うわさをしていると
その人と出会うとか、
まさに思っていたことが
ブログに書いてあったとか、
人類みんな繋がってまっせー、
・・・の世界です。
これは今で言えば、
スピリチュアルのカテゴリでしょうね。
コーチングの教えのベースに
なっているのが、
「答えはその人の中にある」
ということ。
コーチが「あーしろ、こーしろ」
などと、クライアントに
聞かれもしないアドバイスを
与えたりせず、持っているリソース（資源）
の中にあるはずであることを
信じているためにプロの質問スキルで
それを引き出すのです。
そうしますと、人は
求めている答えを探そうと、
その深い自分の心の奥底に、
つまり自身の潜在意識に答えを
求めて探し始めるわけです。
そうすると、思いもよらない
答えがひらめいたり、
降りてきたり、沸いてきたり...
ユングの言う、集合意識体というのが
真実であれば、全世界の繋がっている
その部分から、アイディアやら
答えやらヒントやらアドバイスやらが、
あっちこっちから頂戴できる、
とも言えるわけです。
それを知った時に、
コーチングってなんて
スピリチュアル、と思ったものでした。
実際、コーチング受けてから
スピ能力開花した方とても多いです。
しかし、一般的に
「あなたは●●人なのよ」とか
「こうしたらいいわよ、
あーしたらいいわよ」などと
コーチの主観や経験での
アドバイスだらけのコーチングを
受けてしまうと、一見、
「うわー。目からウロコー！！」
なんて感じに、一瞬にして
新しい視点をもらって、
すごい感じになったような
気にはなるかもしれませんが、
それが継続するとは限りません。
依存型のクライアントには
いいかもしれませんが、
コーチングの倫理の中では
主体的に生きることを推奨しているので、
依存者を作りません。
人間、結局一人で選択肢、
決定し、行動しなければならず、
一人で生きていかねばならない
ことを考えますと、やはり、
多少時間がかかっても自ら答えを
探すことをしたほうがいいのです。
忙しい生活をしていますと、
自問したり、自分の中に意識を
向ける習慣というのがなくなってきます。
しかし、定期的にそういう自分と
向かい合う時間をとると、本来持っている
人間の直感の部分が目覚めてくるものです。
と言っても、通常でも
多くの人は、直感を使って生きています。
何となくいや・・・の何となく、
何かやろうとしたときの違和感、
頭では分かっているのに、
心がモヤモヤする、やめたほうがいい
と頭ではわかっているのに、
気になって仕方がない・・・
などなど・・・
こういうことも、
潜在意識がＧＯをしていたり、
ＮＯを言っていたりと、
ちゃんと素直になれば
わかるようになっているものです。
そう、鈍い人でも全員がその力持っています。
コーチングは現実主義者、
唯物論者にも使える手法。
頭の整理、言語化・・・
それを習慣化しているうちに、
生活がシンプルかつクオリティの
高いものになっていきます。
日常生活で、いつも
頭や心の中にある事柄は、
いちいち言葉に発していないことも多く、
それを普段考えたこともないような
切り口の質問を自分に投げかけ、
かつ、それを言語化するのは、
かなりのトレーニングになっています。