昨日は、乗馬の日。
乗馬と言っても趣味オンリーではなくて、
コーチングのスキルアップのための
ホースマンシップというプログラムを
八丸牧場様にて定期的に
学ばせていただいております。
ホースマンシップ研修は、
リーダーシップ研修やまたは、
人間関係においてのコミュニケーションを
馬という教材を使って学ぶ手法です。
だいぶこれらについては
学びを深めてきたつもりですが、
それでもコーチングには終わりはない、
それは武道、茶道、華道…のように、
コーチング道。ずっと続くもの。
馬から学べることは、
人間も馬のようだな、ということ。
馬を操る、という言葉はちょっと
違うのですが、人間と馬がちょっとずつ
譲歩し合い、そして寄り添い、
それでいて、人間がリーダーであることを
馬にも理解してもらう…
だけど押し付けられない。
寄り添いながら、
譲り合いながら…
それは、人間との関わりに似ているのです。
鐙（あぶみ）足を外してバランスだけで乗る練習
どうも私たち人間は、対人間ですと
自分が正しい、自分の価値観をどこかで
押し付けてしまったり、
相手のたった一部を見て
相手はこれこれこういう人だ、と
全体を決めつけてしまったり…などが
あるかもしれませんが、
それは、馬にも人間にもやってはいけないこと。
馬だって、人間だって、
気分の良し悪しはあるし、
状況、環境で態度も対応も
日によって変わるものだから。
そして、いちいち相手がどうしたいかを聞く、
こっちもこうして欲しいんだけど、と伝える。
ニュートラルでありながらも・・・
というところは本当に大切。
こちらで学ぶようになってから、
ハナに譲歩して、ハナのしたいことを
できる範囲でさせてあげたり、
私が犬になりきりハナと遊ぶ、
ことが多くなりました。
ハナは少しずつ変化してきました。
人間なら尚のこと、その日から、
その瞬間から変わることもあります。
こんな大自然の中で勉強です
それは、やはり
コミュニケーションの基本中の基本である、
当たり前の話ですが、
相手の立場になって考える
…ということ。
自分の言いたいことだけ、
相手にガーっと言って、
自分の正しさを主張したところで
何の益もなければ、害しか残らないものです。
相手の立場になると、
今まで見えなかった別の何かが見えます。
その見えた部分を、自分ができる譲歩を考える、
または、相手をも喜ばせる何かを考える。
手を手綱から離して乗るバランス感覚の練習
馬や犬を力付くで従順にさせても
嬉しくもなければ、逆に
かわいそうなわけです。
それは人間も同じ。
力関係で言うことを聞かせても
嬉しくもなければ、楽しくもない。
そんな力関係で成り立つ関係は
すぐに崩れ落ちるからです。
馬も、犬も猫も、
そして人間関係も
夫婦関係も、お互い譲歩。
譲る気持ち、
歩み寄る気持ち、
違う価値観同士でも、
お互いがほんのちょっとずつ
相手に歩み寄れば、ステキな関係が
できるのです。
机上の空論のような学び方ではなく、
予想外な動きをする馬そのものが
教材になっていますので、
学び方がリアルで本当に楽しいものです。
馬が私にビビったら、
ガァーッて、近づいて
「大丈夫！大丈夫！こわくないよー！」
としたいところでしょうが、
逆に離れてあげる。
友達になりたいなーって
思ったからとて、ガァーって近づきて、
「きゃー！かわいいー！仲良くしてー！」
とはせず、あちらから来るのを待っててあげる。
で、その図。馬からくるのを待つのです↓
相手（馬）思いやる気持ちは、
相手に伝わるもの。
人間との交友も同じなんだな、と。
どうしたい？って部分。
大切なことなのです。
私は、ムツゴロウさんのように、
「よーしよしよし！」ワッシャワッシャ
したい気持ちを抑えて、馬の事を考えて、
ちょっと距離をおいてあげています。
で、近づいてきましたら、
首をなでたり、掻いてあげたりするのですが、
心を許すと「かい〜、そこそこ、もっとかけや」
みたいな感じになります。笑
譲歩と歩み寄り。
お互いの意見が対立するとき、
何を譲歩できるだろうか？
どう歩み寄れるだろうか？
そんなことを考えてみると、
乗馬を楽しむかのように、
人間関係も楽しくなるかもですね。
５月３１日ラインブログは。
