妥協とは、「主張が対立している場合、
互いの主張を幾分かずつ譲り合って、
一つの結論・取決めを導き出すこと」
・・・だそうです。
個人のことでの妥協とは、簡単に言うと、
「折り合いをつける」にも似ているし、
「あきらめ」のようなものでもあります。
今回、2017年発売のマイケル手帳には
様々なリストを加えましたが、その一つに
「妥協リスト（未完了リスト）」たるものを加えました。
あなたが妥協していること、
つまり、未完了にしたままにしていること、
または、あきらめてしまっていることを書き、
それを一つ一つ、週に一つでも月に一つでも
クリアにしていく、というものです。
例えば、建てつけが悪い扉があっても、
長年の間、直さず、妥協して使い続けている、とか、
バスルームの隅っこにカビが生えていて、
掃除しなきゃ、とか思っているのに放置とか、
乗らないバイクがあるんだけど、それを処分
しないといけないのに、放置したまま。
乗らなければただの鉄の塊、そこにその物体を置いたまま、
妥協で暮らしている、とか・・・
日常生活でたくさんの妥協をしていると、
人生そのものが妥協の人生になってしまいます。
もちろん、このことに賛否両論はあることでしょう。
多少の「折り合い」というのも大切だよ。
妥協するのもいいもんだよ。の方は、
どうぞそのままで、という話です。
それで幸せならばいいでしょう。
ただ、あまりにもそのような妥協が多いと、
妥協は、あなたからエネルギーを奪うのです。
つまり、エネルギー漏れは、そういう
「やらなければならないことをやっていない」
という小さな部分から、空気がプスープスーと
抜けていくのと同じように、エネルギーも
プスプスと抜けていくのです。
そうなると、本当にやりたいことに、
すべてのエネルギーを
注げないようになってしまいます。
一つ例を挙げるなら、
あなたが妥協の人生を送っているかどうかの
バロメーターになるものがあります。それは、
あなたの部屋。
部屋の置物や配置、その他もろもろは、
自分で選ぶことができ、
自分でコントロールできる部分
・・・であるにもかかわらず、
気に入らないものばかりに囲まれているとしたら、
妥協の人生を送る可能性大なのです。
あなたの部屋は、
自分の思考を
具現化した部分でもあり、
あなたの部屋は、
あなたの人生の縮図
でもあるのです。
今現在、部屋にあるものは、
自分で選ぶ、ということに加えて、
誰かからもらうとか、他から送り込まれていいる
ものもあるわけですが、
それを入り込ませるのを許している、
ということに他ならない。
つまり、それをよくやっている人は、
人生もまた、無意識に誰かのいいなりになっていたり、
面倒なので、言わないとか断らないとか
拒まないなどをやっている可能性大なのです。
物は、自分で選ぶことができるもの。
「でも、金銭的な問題で、妥協せざるを得ないのです」と
言われる方もいらっしゃるかもしれません。
以前の私もそういうことをよくやっていました。
しかし、今は、例えば、お気に入りのテーブルが
買えなかったとしたら、買えるまで貯めますが、
みかん箱ひっくり返して使っててもいいかな、と。
もちろん、使い捨て感覚で、安い物で
最初は間に合わせる、ということも場合によってはしますが、
ただ、最終的には、妥協しないような物を探す、
そして、購入するまでお金を貯める、などをします。
一生モノ、という表現もありますが、
私は、案外それはなくて、気に入って大切に使いはしますが、
私の場合は性格上、飽きることも本当によくあるし、
嗜好が変わる可能性も大なので、その時は、
誰かに譲り、そしてまた自分の好きなものを購入する、
ということをします。飽きっぽい性格ゆえ。
話が逸れましたが、
まずは、自分の部屋から見回してみましょう。
妥協で選んでいるものを、一つずつ
除いていくつもりで、チェックしてみる。
そして、それらを部屋から取り除いていく作業には、
エネルギーを使うかもしれませんが、
コツコツやって、そのエネルギー漏れがなくなった時に、
やりたいことにあなたは、もっともっと
エネルギーを使うことができることでしょう。