いつのまにかモモは15歳と6ヶ月。

モモにはこれまで、本当に支えられました。






鼻つん






モモが生まれた15年6ヶ月前と言ったら、ちょうど話題になったあの時。

「1999年7の月、恐怖の大王が来るだろう」の予言の月。

そう、私の年代の方は小学生の時に、恐怖におののいた

ノストラダムスの大予言の年のまさにその7月、モモは生まれました。






小学5年生のとき、この予言はすごく話題になり、

友達とはこんな会話をしていました。

「私たちがさ、31歳の時に世界の終わりがくるんだね。

31歳って言ったらさ、結婚して子供が3人くらいいてさ、

幸せな頃だよね~。そんな時に死ぬのっていやだよね~」

とか話していた頃を今でも思い出します。





実際は、そのときの私は、結婚どころか離婚してボロボロになっていた翌年、

そして、私にとってノストラダムスの大予言はバッチリ成就してしまいまして、

1999年7月にワタナベ薫に恐怖の大王が降り立ったのです。

私はその7月に婚約していた彼と別れ、ひとりぼっちになり、

生きる希望も楽しみも、健康さえもなくなって白黒の世界になった時でした。






モモとドラちゃん






で、その月にモモは生まれて、そしてその2ヶ月後、

ご縁があって我が家にくることになったのです。






私にとって、モモは真の友でした。

そのときの私にとっては、人間よりも

ずっとずっと信頼が出来る友でした。






遠くを見つめる






つらい時、悲しい時、私が泣いている時などは、

モモも共に泣き、クンクン言っていました。





私は、実家でも犬がいない生活はなかったのですが、

家の中で飼う犬、というのが初めてで、人間と近くにいる分、

犬ってこんなに人間っぽいのか、と初めて知りました。

私が泣いていると、一緒にクンクン、ヒンヒンと泣くのです。





モモの前で泣いてはダメだな、と思った瞬間でした。

それでも涙が流れる時もあり、そんなときモモは、

いつもホッペをペロペロとなめてくれました。





夜中お腹が痛くて、目が覚めてトイレで私が唸っていると、

モモも一緒にトイレにやってきては、ドアをガリガリして

開けろと言って、私のそばにいて心配そうに寄り添っていました。






モモと遊ぶ






モモが1歳になる頃、海外旅行の機会がありました。

実家に預けることになりました。

一週間も私と離れていて大丈夫だろうか?ととても心配でした。

旅行中もモモのことが心配で心配でなりませんでした。






一週間後、モモを迎えに行ったとき、今でも鮮明に覚えています。

私を見るなり、キャンキャンと泣き叫び、寂しかったーーー!の意思表示。

私がいなくて、すごく寂しい思いをしていたんだ、と

胸が痛んだ瞬間でした。





その後、モモに「さあ、帰るよ」と言って、抱っこして

つれて帰ろうとしたその瞬間、私の腕からスルリと抜けて、

私の母の膝にピョンと乗りまして、涼しげな顔をし、

私と目を合わせません。





「さあ、モモちゃん、帰るよ!おいで!」と手を広げて、言ったら、

モモの目はまるでこういっているのです。

「は?イヤよ。私は帰らない。1人で帰れば?」的な顔・・・

母も、「ほら、モモ帰りな」と言って膝からおろしても、

またクルリと向き帰り、母の膝へ・・・笑





うぬぬ・・・・





そう、モモにとっては実家が居心地が良かったのです。

私は実際朝から晩まで仕事をしていましたし、

(営業をやっていたので、昼とかには戻っていましたが)

モモをひとりで留守番させておくことも多く、

寂しい思いをさせていたのです。





それがあってからと言うもの、以前から心の中で温めていた、

在宅の仕事がしたい!!引きこもって仕事をしたい!!

という思いが、ガーーーーーー!!と高まった瞬間でした。

それはその年からすぐに叶って、それ以来、今でもずっと

モモの傍らにいる生活が実現できています。






マッタリ






震災の年のヘルニアになって歩けなくなったとき、

そして昨年の7月、内蔵数値のすべてが致死レベルに達し、

死を覚悟したとき・・・そして、どんどん視力と聴覚力が

失われて行くその様子を見るのは、本当につらかったですが、

しかし、モモはすべてを受け入れています。

動物ってすごいな、と思うのです。





たくさんいろんなことを教えてもらっています。

喜怒哀楽を素直に表すことを教えてくれたモモ、

そして、無理せずマイペースであるがまま、

深く考えないことをいつも教えてくれるマイケル。





最近の私は、しんどいことも多かったのですが、

モモにはいつも支えられ、マイケルにはいつも教えられました。

心からのありがとう、を彼らに・・・

そして、彼らと過ごす1日1日を大切に・・・






ということで!!これからも、

ワタナベ薫とゆかいな仲間たちをよろしくお願いいたします。





プロフィール






今日の写真は、フォトグラファー木村千枝氏に撮って頂きました。

もっといろんな写真を撮って頂き、フォトブックにしていただけるそうで。

また、出来上がりましたらUPいたしますね。

【撮影 フォトグラファー 木村千枝】
アトリエ・ブランシェ 
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