皆様の日常の移動手段は何でしょうか？
私は大抵は徒歩、時々自転車、そしてたまーに車です。
地下鉄は一年に数回、新幹線は月に数回。
以前は移動手段がスクーターだった時もありました。
それぞれに乗っていますと、
それぞれの視点から交通状況が見えてくるものです。
徒歩になりますと、自転車が邪魔だと感じ、
自転車に乗りますと、歩行者が邪魔に感じ、
車に乗っているときは、バイクやスクーターが危ないなー、と思い、
そして、スクーターに乗ると、車って意地悪だな～、と感じるのです。
横断歩道の脇に、自転車専用の横断道、というのがあるんですよ。
でね、自転車が通る道なのに、人がよく歩いているのです。
自転車に乗っていると、すっごくその歩行者が邪魔に感じるのです。
私は「なんで自転車専用のところなのに、人が歩いているかなー、もー」
とか思っていたのです。自転車に乗っていた時は。
ところがね、自分が歩行しているときに、
その自転車専用の道を、堂々と歩いていたことに先日気付いたのです。笑
ｺ思わず「自分も歩いてんじゃん！」と一人突っ込みしました。
何を言いたいかと言いますと、
私たちは、相手に不満を持ったとしても、
相手の立ち位置になって自分を見たときに、
案外自分もたくさんの落ち度があったりするんだな、ってこと。
「普通はこうでしょ！」と思う自分だって、
他の人から見たら「普通じゃないこと」結構やっていたりします。
それは、相手の立場になってはじめてわかること。
東北大震災の時にも気付きがありました。
被災地では、映画の中で起きているような映像が毎日流れ、
東北では２万人以上の人々が亡くなっているニュースが流され、
そんな中でも、別の地域に住んでいる人たちは
震災については一切触れず、ＳＮＳでは普通に笑顔の画像が流れてる・・・
こんなに人が亡くなっているのに・・・
と一瞬心が冷える感覚になったり、悲しくなったりしたのですが、
（この辺りは知り合いも結構亡くなったりしていたのでね）
しかし、自分はどうだっただろうか？と過去を振り返りますと、
結局、そんな自分も、他県で起きていた災害に関しては、
本当の意味で気遣っていたわけではないことに気付くのです。
1995年に起きた、阪神淡路大震災。約２０年前の出来事。
私は25歳の時でした。映像を見て、涙を流した記憶と、
関西人の気丈な態度に感銘を受けたことは記憶にあるのですが、
数日でその心の痛みもなくなりましたし、
寄付すらしたかどうかも覚えていません。
そんな自分が、震災で無関心だった人に、
冷たいな～と言える立場には全くないということもわかりましたし、
そして、そのような人々でさえも、私たちには見えないところで
何か貢献している可能性だってあるわけです。
ですから、こっちから相手を見ただけの判断はとても危険なのです。
例えば、旦那さんがキャバクラ通いをしていて、
それを見た奥さんが、嫌な気持ちになっていたとします。
しかし、旦那さんの視点に立ってみると、毎日毎日働きづくめ。
働いて家にお金を入れても当たり前のように扱われ、
感謝も称賛もされない（・・・とした場合ね）・・・
キャバクラの女の子は男性の気持ちを癒して、
そして自己の重要感を満たしてくれる。
それに励まされてまた家族にお金を入れるために仕事を頑張れる、
というサイクルだったら、どうでしょう？
旦那さん目線で物事を見てみることができると、
そういうことにも寛容になれたりもします。
さらには、妻目線からしたら、そういう水商売をやっている女性に
偏見の目を向ける人がいますが、キャバクラの女の子たちの
視点に立ってみると、本当にいろんなことが見えてきます。
お客様を喜ばせるための、コミュニケーション術を学んだり、
男性に喜んでもらえるために、自分の身体もメンテや
ウェイトコントロールしたり、男性と話が続くように、
新聞やニュース、社会情勢などの勉強をしたり（している人もいると思う）・・・
そういう努力をしている女性たちかもしれない。
視点を変えると、そんな風に見えてくるものです。
視点を変えると、優しい気持ちがちょっと出てきたりします。
大嫌いな相手の体の中に入ってみて、その人の目を通して
自分を見てみると、今まで見えなかったいろんなことが見えてきますので、
視点を変える方法、ちょっと試してみるとたくさんの気付きがあります。
この「視点を変える」というのは、コーチングのスキルでもあります。
心理療法のスキルにもあります。いろんな人の視点に立つと、
広い心、広い目、高い視点を得ることができるのでお勧めです。
あなたの尊敬する人の身体に入って世の中を見てみる。
あなたの大嫌いな人の視点で、自分を見てみる。
子供の視点になって親の自分を見てみる。何が見えるでしょうか？
ということで、今日の記事はここまでです。
本日から二日間東京出張だーい。一か月ぶりだから楽しみ。
新幹線もホテルも私には大好きな空間！仕事だけど癒されてきます。
ではまた皆様の明日の訪問もお待ちしております。
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