[ Copeland 2ND ] | [PUNK+ROCK*HOLIC]

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パンク・エモ・ロック話、自分でちゃんと聞いた音源の感想をメインにだらだらヤッテマス。とにかく哀愁サウンドに飢えてオリマス。そこんとこヨロシク××。

[PUNK+ROCK*HOLIC]が選ぶ名盤に確定!

copeland

Copeland/In Motion/05/MILITIA


≫余分な音を取り除き、歌とギター、ピアノだけにしたとしても、変わらず曲が物語るか?1STアルバム、「Beneath Medicine Tree」1枚でエモシーンのトップに躍り出たフロリダ出身ビューティフルエモバンド、ファン待望の2NDフルアルバム。自分がかかなくてもレビューで溢れると思ってたのですが、来日も近いしあんまり見かけないのでいまさらながらかこうとおもいます。


元祖エモといえば、Sunny Day Real Estate。ゆったりとしたテンポに陰湿ともいえるメロディ、感情を搾り出すかのようなヴォーカル。そこに崇高な美しさを感じるか、ただけだるさを感じるか、非常に独特な世界感をもった音楽。進化したともいえますが、今溢れてとまらないスクリーモ、エモロックバンドとは完全に別物な気がします。今、Sunny Day Real Estateのフォロワーといえば、Elliott、Mineral、Ariel Kill Him、そしてこのCopelandと私は思ってます。え、他にもいっぱいいるだろ?なら、教えてください、笑。私はAriel Kill Him、Elliott、Copelandが好きです。


この音楽、ほんと繊細です。聞く時と場所は考えた方がベターです。ベストなのは夜ねっころがって部屋を暗くして外部の音を完全にシャットアウトして聞く、じゃないでしょか。とにかく、雑音があってはダメです。美しくドラマチックなメロディがゆったりじんわりと耳になじみ、たちまち涙腺がヤバイ事になります。さて、「Beneath Medicine Tree」ではレコーディング中にバンドの核であるVo.アーロンの身内に続けて不幸があったそうで、そのせいか、もの悲しく儚い楽曲が多く、個人的にはそこにハマッたわけですが・・・。今作においてはタイトル通り、動きのある音楽を、というコンセプトがあったそうです。聞く限りではバンドの音を強く、結局はロック色が強くという事じゃないでしょか。因みに前作は心を動かす音楽、だそうです。


M1、歪んだギターとクリアなギターが絡みあい縦のりアップテンポでスタート・・・明らかな進化を感じます。それにしても、このメロディセンスこの展開・・・そこんじょのエモロックバンドとは格が違います。泣きのギターソロもバッチリきまってます。らしさは薄れるかもしれませんが、個人的には大歓迎。全てのロックファンに受け入れられる、文句無く良い曲に仕上がってます。M3、一昔前のアメリカンロック的なギターリフ。これにはビックリした人も多いのでは?でも、サビで一気にエモーショナルに流れていく展開はまさしくCopelandです。M4なんかは美しさと共にオシャレさを感じますねぇ。M5は、慰めてもらいたい時に聞く1曲。上質な映画1本に匹敵する、天使が語りかけてくれているかのごときスィートソング。まぁ後半進むにつれて、やっぱCopelandだなってかんじです。透明感のある甘いヴォーカルにもさらに磨きがかかってます。


今バカ売れのColdplayと一緒に買ってみては?ワールドクラスのビックバンドと比べても遜色ないレベルだと思います。個人的にはweezerよりはるかに・・・あと、日本盤は1STとパックで発売されてますので、断然オススメです。一気に聞くと、ちと重いかもしれないですから、時と場所を選んでじっくり聞いてくださいね。



試聴
http://www.purevolume.com/copeland

オフィシャル

http://www.thecopelandsite.com/