ルクラでの宴
老人団体を窓から見送ってから、パッキング。ゆっくりと落ち着いて、チーズトーストを食べて出発。Lukla(ルクラ2840m)まですぐかと思ったが、ここから登りが続き、結構つらい。途中、ナビンの友人宅に寄る。昔、エベレスト登山隊のキッチンボーイをしていた方らしく、片言の日本語も話せて、昔の登山隊の話を聞かせてくれる。チャイもただでどんどん飲ませてくれ、ナビンに至っては、チャンというどぶろくを飲んでいる。充分すぎるほどくつろいで、出発したが、12時には、Luklaに着いた。空は全体に曇っている。この2週間の経験では、すじ状の雲が出始めると、夕方には厚い雲が立ち込め、翌日には雪が降るようだ。ナビンも明日午後から明後日には雪が降り始めるだろうと話す。明日の飛行機が心配だが、ナビンは“心配ない、心配ない、心配しても仕方がない”と笑う。まあそうだよね。あとはいつ帰っても大丈夫なんだから。そう思うとずいぶんと気が楽なった。
ランチにエッグカレーを食べて、14時からLukla周辺のミニトレックの約束をしたので、ダイニングに行ってみるが、ナビンがいないので、勝手に街はずれにある病院に行ってみる。高台に建っている比較的立派な病院で、スイスNGO経営らしい。
宿に戻ると、ナビンがいて、また別の友人宅に連れていかれ、ビールを頂戴する。ここで、Lobuche(4930m)で別れたNZ人に再会する。帰りのチケットがとれず困っていたらしく、ナビンが世話をしてあげている。ゴーキョピークに行ってみたが、雪と氷がひどく、あきらめて帰ってきたらしい。
部屋に戻り、また昼寝していたら、17時頃に、ドアをノックする音で目が覚める。ドアを開けてみると、なんとデンマーク人・スティーブン‼。スティーブンもゴーキョピークをあきらめて帰ってきたらしい。一緒に飲まないかの誘いにすぐにOKして、ダイニングに行く。
デンマーク人・スティーブン、NZ人・アンドリュー、ガイドのナビン、そして俺の4人で、打ち上げ酒盛りが始まった。スティーブンは40歳、端末大手のノキアに勤めている。アンドリューは27歳、元楽団員で、今は世界旅行の途中。いろいろと身の上話やこの後の旅の話をしながら、エベレストビール5本空けて、19時半頃解散。いやあ楽しかった。明日朝、一緒に空港に行く約束をする。雪が降りませんように。
5:30起床。パッキングしてダイニングに行くと、既にスティーブンとアンドリューが来ていた。昨夜の飲み代の相談をするが、割り勘という英語がわからず、俺の旅は終わりなので、全部払うって主張してみたが、結局1750Rp払った。計算より安いが仕方ない。
ザックを持って、空港に向かう。俺がSita Air、アンドリューがAGRI Air、スティーブンがYeti Airと別々なのに、同じ6:30発らしい。しかもまだ飛行機は空港に1機もない。恐ろしいほど短い1列だけの滑走路で、駐機場はないので、カトマンドウから飛ばない限りは、出発しないらしい。なんと、空港スタッフも一人もいない。8時を過ぎても誰も焦らない。まあなんといういい加減さ。ぼっーと空を眺めていたら、AGRI Airが飛んできた。離陸するとUターンして15分ほどで折り返すらしく、ワタワタと客と荷物の積み下ろしが始まる。そのうちにSita Airも飛んできた。あっという間に空の旅となる。名残惜しいエベレストの山並みを眺めていると、すぐにカトマンドウ。
迎えの車で、懐かしのホテルまで送ってもらうが、チェックインが11時らくし、近くのGragy Burgarでナビンと時間をつぶす。ナビンが、カトマンドウ観光ガイドを有料でやりたいと希望してきた。まあすっかりお世話になったが、カトマンドウでは勝手にバックパッカー旅をしてみたいので断る。ちょっと申し訳なかったかなあ。


