旅立ち

 

成田空港から、カナディアンエアで、13時間。やっぱり東海岸に近くなると、かなり遠い印象になってしまう。深夜2時に、機内食として、カップヌードルが出たが、既にお湯が入れられ、10分以上経過しており、汁もなく、ぼそぼそとした食感で、とても食べれたものではなかった。しかし、周りの欧米人らが美味しそうに食べているのを見て、この先の旅の嫌な予感が走った、というのは後付けの話。

 


トロント空港には朝9時到着。相変わらず、Immigration Gateは混んでいて、なかなか進まなかったが、ようやく入国。OAA (オンタリオ・アウトドア・アドベンチャーズ)の看板を持った、150㎏くらいの、ものすごく太った白人のオジサン(おじいさん)を見つける。声をかけると、英語でベラベラを話し始める。全く日本語が出来ないらしい。まあ現地までの運転手だろうから、仕方がない。まずは、オンタリオ湖に向かう。


途中、森の中にポツンとあるハンバーガー屋さんに寄る。かなり有名なお店らしく、小さな小屋に20人ほどの行列が出来ている。小屋の中には、大きな鉄板があって、大きなパテを20個くらい同時に焼いている。周りのスタッフが焼き上げた順から、テキパキとトマトなどの野菜とともにパンズに挟んでいく。テイクアウトして、広大な公園に散らばるベンチに座って食べる。さすが本場だけにかなり美味い。


そこからさらに車を走らせて、オンタリオ湖湖畔のビレッジに着いたのはもう夕方だった。森に囲まれた、かなりお洒落でかわいいコテージに案内される。明朝、ガイドが来て、カヌーで出発らしい。フカフカのベッドで、長時間の移動の疲れをとる。


 

翌朝、コテージの周りを散歩する。カナダらしいメープルの森が湖畔に拡がり、真っ青な空に映えている。森の中を歩いて5分、ビレッジ内にあるお洒落なレストランで、フレンチトーストを食べる。本場のメープルシロップは本当に美味い。


パッキングをして、集合場所に行くと、昨日の運転手がいる。日本語の分かるガイドは?と聞くと、なんと彼が今回のツアー・ガイドらしい。他にガイドはいない。このオジサンだけ。つまり日本語は全く通用しないということだ。名前は、スティーブ・カーンと言うらしい。ツアー会社に連絡を取って文句を言いたいところだが、その手段もなく、そのまま全ての荷物を、カナディアンカヌーに積み込んでの出発となってしまった。