もう何がなんだかわからない。英語で質問しようにも単純な会話しかできず、いくら聞いても、この後の展開も不明のまま。出発前のパドリングやレスキューの説明もないまま、すぐに出発。
湖から河をさかのぼる。途中、上陸して、カヌーと荷物を運ぶ。カナディアンカヌーは、スティーブが独りで持ち上げて、頭の上に載せて運ぶ。すごい怪力。
我々は、テント・食料などをひたすら運ぶのだが、正直、大人の俺でも音を上げるくらいの大荷物だ。
そしてまた舟をこぎ続ける。休憩、といっても、持参のボックス弁当を食べるだけ。4時間くらいバトリングして、無人島に到着。今日はここでテント泊らしい。本当にただの無人島。日本のキャンプ場と異なり、管理人もいないし、テントサイトというものがない。椅子もテーブルもトイレもない。そもそも電気も水道もない。せめてクーラーボックスくらい持ってきているかと思ったが、それもない。つまり冷たいビールもコーラもない。それどころか、水道もないため、湖の水をろ過して飲用するだけ。泥くさくて生ぬるい水だけ。
トイレはない、と書いたが、実はトイレはある。奥の森の中に、ポツンと便器だけ置いてある。扉も屋根もない。うす暗い森の中の便器は、とても気味悪く、そこから貞子が出てきそうで、怖くて近づけない。
スティーブが、マカロニを使って、即席トマトソースパスタもどきを作る。美味いもまずいもない。それ1食。腹が減るが、文句もない。当然、冷たいジュースもビールもない。テントは二張りで、スティーブとは別。スティーブはあの巨体だけに、いびきがひどく、少し離れて張っているが、うるさい。同じテントだったら寝れなかっただろう。電気もないので、夜になれば寝るだけ。スケジュール表には、星空観察とあったが、寝るだけ。




