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BESPOKE

芸術をめぐる冒険と、最近思うこと、いろいろ。

話しは戻りまして、服飾の学生時代。
勉強を結構頑張っていました。
レポートは必ず提出したり、
作品制作はすべて出したり。
でも、まじめにやっていたクラス上位3人(自分を含む)は、
結局まじめにやっていなかった人たちに出し抜かれて…。
みんなスタイリストになったり、企業から内定をもらったりしていて、
なんだか浮かばれない思いを抱えていました。

本当は彼等は見えないところで頑張っていたのです。
勉強は与えられたもので、
自分から見えない何かへ向かっていくことのほうが
よっぽど勇気や、エネルギーがいる事だったのですから。

でも当時の自分はそんな事は解らず、
嫉妬心に身を滅ぼされそうになっていました。
というのも、当時の担任の先生が気に入った生徒に
就職先を斡旋したりして下っていたのですが、
勉強をがっばっているんだと思い込んで傲慢になっていた私は
当然好かれるわけもなく…。

そんなわたしは当然のように、コムデギャルソンの新卒を受けるべく、
就職指導の先生を訪ねまくり、
面接の練習や、履歴書の書き方を教わりました。
「また来たの?」と言われるほどに。
当時のギャルソンの情報と言えば、
面接にはスーツで行くな、とか
全身ギャルソンを着るべしとか
学校の成績は完璧にしろとか、そんなものしかなく。
従順にそれにしたがっていました。

今思い返しても、悲しくなります。
本当に自分にはギャルソンしかなかった。
働きたいところは、日本中、世界中探しても
コムデギャルソン以外なかったんです。
他に大金を出しても、欲しい服はなかった。
そんな思いで、履歴書を出しました。
好かれていなかった担任には全く相談できずに。

でも、その思いは少しだけ叶うこととなります。