ロンドンの街並みを歩いた時、ふと思った。
ここに住んでいる人たちは、
この美しい町をどう思いながら生活しているのだろうと。
毎日嫌でも目に飛び込んでくる
美しいデザインの家や、ビル、道路や公園。
町中にある芸術品のようなオブジェ。
様々なバックボーンを持った人たちが住むこの町。
ファッションに憧れ、小さな島国から来た田舎者の私は、
単なるあこがれではない、何かとても特別な感情がわき上がっていた。
人にもよるだろうけど、ここに住んだら幸せだろうな。
少なくとも自分は。
ファッションに導かれて来たというような
ドラマチックな物語ではないけれど
自分がここへ来れるほど
まともになったのは
やっぱりファッションから色々学ばせてもらったからかもしれない。
洋服についてのそれだけでなく、
働くということから、人間関係、社会について。
いいものも、悪いものも。
好きなものが溢れる町。
音楽、演劇、ファッション、アート、建築。
わたしにとってのロンドン。
そこで出会ったものは、今でも好き。
地下鉄だって好き。
劇場も、郊外の汚い道も。
ホームステイしたファミリーも。
ちいさな素敵な御家と、玄関のシャンデリア。
隣のうちの、ご老人が飼う
気高い黒猫も。
家の近くの、フィッシュ&チップスの店も、
そこで働く優しいおばちゃんも。
いつかここに住めるような自分になりたい。
絶対に。