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BESPOKE

芸術をめぐる冒険と、最近思うこと、いろいろ。

しばらくは絶望しかなかった。
自分のしてきた事がすべて間違いとなった。
授業はすべて出ていて、
課題も提出していた。
でももう、それも何の意味もなかった。

それでも就職活動はしなくてはいけないし、
クラスメイトはすでにスタイリストや、
販売の職が決まって遊び呆けている。
担任に好かれて、就職を斡旋してもらった人達。
課題もまじめにやっていなかった人達が。

元々ファッション業界に向いていなかったと言われれば
そうなのかもしれない。
好きでもない服を着たくないし、
売りたくもないわけだから
他のブランドや、企業で働けない。

川久保氏の面接以後、
具体的に何をやっていたのか
まったく覚えていない。
只覚えているのは、
ギャルソンからの封筒が届いた日の事だ。

それは不合格を知らせる通知だった。

正式な死刑宣告であった。