結局卒業してもどこにも決まらず、
業を煮やした母が新聞によく折り込まれている
求人チラシを持ってきた。
比較的家の近くである
ディズニーリゾート内にある店舗の募集。
私が大嫌いなブランドだった。
なぜかというと、
いわゆる私が大好きなブランドの
パクリであり、粗悪品を量産している会社だったからだ。
絶望感冷めやらぬ私は
どこでもいいから受けてやれ。
どうせ受からないのだから、という気持ちで
履歴書を送ったのだった。
数日もしないうちにその会社から連絡が来た。
思いもよらず面接をすることになった。
どうせ何もすることはないのだから
行ってみるかという安易な動機で。
その頃、絶望と相反して
素敵な人たちとの出会いもあった。
当時骨董通りにあったギャルソンのコンテンポラリーショップ、
JAN COMME des GARCONSでであった男性店員さん。
そしてVIVIENNE WESTWOOD青山店で出会った女性店員さんだ。
彼らにも励まされ、すこしづつ
立ち直ろうとしていた。